20年越しの幸福発見、心の成長で母娘の葛藤を克服! 2014.08.21 Mさん(30代・女性) Tweet この記事は毎月発刊の機関誌月刊「幸福の科学」第246号より転載し、編集を加えたものです。 納得できない母の行動 私は小学生のころから、「将来は結婚して温かい家庭を作りたい」と願っていました。両親のケンカが絶えず、私はいつも、つらく寂しい思いをしていたからです。父の暴力・浮気……私は子どもながらに、母を守ろうと一生懸命でした。しかし、別居が決まって母と引っ越した当日、今度は母の恋人が現れ、そのまま同居することに。 「私に何の相談もなく……!」 裏切られたようなショックと、居場所を失った孤独感に襲われ、私は母に対してかたくなな態度をとるようになったのです。 結婚後の決心 現在の夫と出会ったのは、大学生の時のことです。大工としてカナダから来日していた彼と、1年半の交際を経て結婚。カナダに移り住み、限りない夫の愛に支えられ、ようやく安らぎの場所を見つけた気分でした。 ところが、子どもが生まれてからも、漠然とした寂しさは消えません。 「このままじゃいけない。夫の優しさに甘えず、小さい時の心の傷は自分で癒さないと」 私は過去と向き合うために、総本山・日光精舎の八正道研修に参加しました。そして、小さいころの記憶をたどりながら、母の人生にも思いをはせてみたのです。幼いころに父を亡くし、結婚後も心労が絶えなかった母――。 「お母さんにしてみれば、恋人と二人で逃げたほうが楽だったろうな。でもお母さんは、毎晩必ず家に帰ってきてくれた……」 私たち子どもを見捨てることのなかった母の姿に、私は初めて、深い愛情を感じることができたのです。 「これからは、お父さん・お母さんへの感謝を態度で表そう。そうすればきっと、お母さんとの問題も乗り越えられる」。そう心に誓って、日光精舎を後にしました。 友人からの一喝 ところが実際は、なかなか母に素直になれません。わだかまりを抱えたまま、約3年が過ぎました。 ある春のこと、カナダから一時帰国した私は、以前から親しくしていた年上の友人に相談してみました。 「今でも小さいころのことが悲しくて、実家に帰ってもつらいんですよ……」 「何言ってるの。あなたはもう母親なんだから、いつまでも『親にこうしてほしかった』って甘えてちゃいけないよ。いろいろあったかもしれないけど、それが親の人生なんだって受け入れなきゃだめだよ」 友人の一喝で、握り締めていた苦しみが吹っ切れ、心がすっと楽になりました。 それ以来、私はだんだん母に心を開くことができるようになったのです。週に1度は電話をしたり、手紙と一緒に孫の写真を送ったり。小さな積み重ねでしたが、母と私をつなぐ心のパイプが修復されていくようでした。 「本当は、母のことが大好きだった」 そんな折、父母の幸福を願って精舎祈願を受けた時のことです。両親への深い感謝、とりわけ母への愛が、心の奥底から込み上げてきました。 「本当は私、小さい時からずっと、お母さんのことが大好きだったんだ!」 その後、実家で母にお守りを渡しながら、「今の幸せな人生があるのは、お母さんのおかげだよ。距離は離れているけど、心はいつも一緒だからね」と、素直に伝えることができたのです。母も涙を浮かべ、喜んでお守りを受け取ってくれました。 心からの幸福を感じて 両親の愛を実感するにつれて、それまでの寂しさは消え、カナダでの生活にも、心からの幸福を感じるようになりました。優しい夫がいて、かわいい子どもたちがいる――そのことが、しみじみとうれしいのです。以前は「あって当然」と思っていた家具でさえ、夫の愛が形を変えたものだと思えるようになりました。 「この家もソファーもすべて、私が早くカナダでの生活に慣れるようにと、彼が一生懸命探してくれたものだ。私は愛を求めてばかりだったけれど、本当は、こんなにも多くの愛に囲まれていたんだ!」 夫への感謝と尊敬が深まり、私は今まで以上に、彼の素晴らしさを発見できるようになりました。そんな私の変化を見てか、夫も幸福の科学に入会することに。今では夫婦二人で「カナダの地に信仰を伝えていこう」と語り合っています。夫と心を一つに、愛と信仰心あふれる家庭を育み、地域の方にも幸せを広げていきたいと思います。 この記事は、毎月発刊の機関誌月刊「幸福の科学」第246号より転載し、編集を加えたものです。 月刊「幸福の科学」,親子関係 関連リンク 幸福の科学機関誌 月刊「幸福の科学」 同じテーマの記事 書籍『仏陀再誕』は魂の親が語りかけてくれる奇跡の書 2015.08.14 Hさん(50代・男性) この記事は毎月発刊の機関誌「幸福の科学」第342号より転載し、編集を加えたものです。 もっと自分を高めたい 私は、若い頃から「自分を高めたい」という気持ちが強く、建築資材の販売業を営むかたわら、自己啓発系のサークルで学ん… 続きを読む 同じテーマの記事 心のコントロールでパニック障害を克服! 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