不幸はやめられる――20年以上の心の渇きを癒した真理 2015.02.13 Mさん(女性) Tweet この記事は毎月発刊の機関誌月刊「幸福の科学」第236号より転載し、編集を加えたものです。 孤独な専業主婦が心の輝きを掴むまで 「おばちゃん、こういう本、好きなんじゃない?」。十数年前のある日。当時小学生だった息子の友達が私に、書籍『太陽の法』を持ってきてくれました。 地元・鎌倉の福祉関係のお店の前に持ち帰り自由のコーナーあり、そこに置いてあったというのです。日頃から思い悩んでいたような私を見て、気にかけてくれたのかもしれません。 早速読んでみたところ、当時の私にはその内容がとてつもなく壮大でまぶしい感じがしたのを覚えています。その後、数年に1冊のペースで、思い出したように大川先生の本を求めて読むようになりました。大川先生の本を読むと、根無し草のように「空虚な心」がなぜか落ち着いていくのです。 満たされない心の渇き 私は、24歳で医師である夫と見合い結婚をしました。勤務医の夫は、整形外科医として患者さんから慕われ、アメリカに留学して医療技術を修得するなど、とても仕事熱心。妻の私から見ても尊敬できる人でした。 これまで、夫婦ケンカは一度もありません。お互いを信じていたので、多くを語り合うこともなく、日々を淡々と暮らしていました。一男二女も授かり、恵まれた暮らしをしていた私ですが、子育ての最中から、満たされない心の渇きを覚えるようになりました。 その渇きは、子供を寝かしつけた後などに時折襲ってきました。「私には自分の時間なんてない」とため息が出ます。 「今の自分には子育てがある。子供たちも私を求めてきてくれるけど……。こんなに世話をしてあげても、成長したら巣立っていってしまう。で、私に一体何が残るの?」 社会から取り残されていく不安の中で 長男が中学生になると、同級生のお母さんたちは、資格取得や仕事を始めるなど、「自分磨き」をする人も出てきました。それに比べて、相変わらず専業主婦を続けている私。 社会から取り残されていくような感覚は拭いきれませんでした。「私はただ生きてるだけ?」。心にぽっかりと空いた穴はだんだん大きくなっていきます。 仏教研究会のサークルや寺の座禅会、仏像彫刻……。心の渇きを満たしてくれるものを求めて、あれこれ調べたり、子供と一緒に日曜学校に通ったり、聖書を開いたりしたこともありました。 しかし、今ひとつピンとくるものを見つけることはできません。周りからは幸せそうに見えていても、心の中は虚しさと不安があふれています。そのギャップがどうしても埋められませんでした。 心のマグマの爆発 私は感情の起伏が激しく、普段は抑えているものの、ふとした拍子に心のマグマが家族の前で爆発することがありました。 我が家は夫も息子も娘も帰ってくる時間がバラバラ。一人ひとりの帰宅時間に合わせて夕飯の支度をして待っていても、「食べてきた」とさらっと言われたりすると心にグサッときてしまいます。 「勝手にすればいいじゃない!」 私が叫ぶと、皆が驚いてリビングがシーンとなります。泣きじゃくる私を、中学生だった次女が背中をなでながらなぐさめてくれたこともありました。 心にしみた真理の書 3年前、次女の中学受験のメドが立ち、3人の子育てが一息ついた頃から、いよいよ心の空虚感は顕著となっていました。何か不幸なことがあるわけではないのに、私の心の空には光化学スモッグが立ちこめているような、そんな感覚を抱いていました。 その頃からでしょうか。私は、ふと気がつくと幸福の科学の本を手に取るようになっていきました。以前から、「どうしたら幸福になれるか」といった類の本を読んでいましたが、それらは一過性のものにしかすぎませんでした。ところが大川先生の本は、心にしみていくのです。 真理に導いてくれた守護霊からのメッセージ 私はもっと幸福の科学の教えを学びたい、と思うようになりました。しかし世の中にはおかしな宗教がたくさんあるし、気をつけなければ、という思いも心にかすめます。 その時ふと、胸の奥から突き上げるようにこんな言葉が湧いてきました。「ここしかないじゃない!迷っていたってしようがないじゃない!とにかく前に一歩踏み出してみましょうよ!」。 それは、頭で考えているというより、魂のうずきだったのかもしれません。石橋を叩いて渡るタイプの私の中に、こんな考えが眠っていたとは――。後々になってですが、仏法真理を学ぶにつれ、それこそが守護霊からのメッセージであることが分かりました。 先入観とは全く違った幸福の科学のイメージ 幸福の科学に連絡してみると、地域の支部の方が布教誌を持ってきてくださいました。とても明るく好感のもてるその方の様子に魅了され、私は支部に行ってみることにしました。宗教というと、うす暗い建物というイメージがありました。しかし、幸福の科学の支部は白が基調のおしゃれな装飾で、会員の皆さんがニコニコと活動されていたとても驚いたのを覚えています。 それは、身構えて行った私が拍子抜けするほどの明るさでした。その後、私は感無量の思いで三帰誓願をさせていただきました。 「不幸であること」をやめよう 幸福の科学で学び始めてからの最大の発見は、自分が「不幸を愛する心」を常にまとっていたことに気付いたことです。 「あなたほど幸せな人はいないわよ」と、周囲に言われ続けてきた私の人生。その度、「いいえ私だって大変なのよ」と心の中で言ってきたのは、とにかく目立ったり、うらやましがられることは私にとって災難の元だと感じていたからでした。 「体力もないのに3人の子供を育ててきたじゃない。夫もずっと支えてきたし、これ以上何を望むの?」。 小ぢんまりと地味に生きることだけが、人から傷つけられず、自分を守ることになる、と思ってきました。しかし、それでも人目は気になります。苦しみは募るばかりでした。 私は家事の合間に仏法真理を学び、精舎研修にも参加し、真理に照らして自分の人生を振り返っていきました。 思い返せば私は、尊敬すべき夫と可愛い子供たちに囲まれて暮らしてきました。また、幼少時から恵まれた環境で過ごしてきました。それなのに人からちょっと何か言われると、自分の全人格を否定されたと思い込み、90%の幸福を見ないで、たった10%のことでくよくよ悩んで自己卑下し、心の中では相手を責めていたのです。 こうした心の間違いは真理を学ぶうちに徐々に修正されていきました。本当は自分は充分幸せで、その幸せは足元にあったのです。次第に、「人目を気にして苦しむのは止めよう」「仏の眼差しに応えて努力する限り、大丈夫」と、力強く思えるようになりました。 新しい自分との出会い ある時、支部の法友の女性からこんなことを言われました。 「Mさん、もっと本当の自分を出していいのよ」 とにかく目立たないようにと生きてきた私は、そんなことは考えたこともありませんでした。 その後、支部で明るい法友たちと過ごしていると、不思議と、本当はもっと自由で底抜けに明るい自分がいるんじゃないか、という気がしてきました。それから私は支部で、好きな料理を生かしてクッキングの時間を企画したり、さまざまな集いのお世話をしたりと、魂がイキイキする時を過ごせるようになりました。 自分でも知らなかった個性が出てきたことに驚いています。社会との隔絶感に悩んでいた頃が嘘のようでした。 仏の愛に気付いたからこそ、お返しの人生を 信仰にたどり着いたことで、根無し草のような心に、やっと背骨ができました。大いなる仏と一体なのだと考えることで、私の心の空洞は埋まっていったのです。 今振り返ると、すべての事には意味があったのだということが分かります。様々なつらかったこと――たとえば小学校時代、優等生ぶってる、といじめられたこともありましたが、そんな経験があったからこそ、人の悲しみが分かるようになったのだと思います。また、いろいろな人から「あなたは本当に恵まれてるわよ」と言われ、ネガティブにしか受け取れませんでした。 でも今では、多くを与えられてきたことも、多くの人の幸福に役立っていきなさい、という仏の計らいであったのだと、心から思えるようになりました。 これまで自分が支えてきたとばかり思っていた主人に対しても、私が心の葛藤に苦しんでいる時、穏やかな心で見守っていてくれたことに感謝でいっぱいです。多くの人に支えられて、今あることに心から感謝しています。これからはこの気持ちを大切に、お返しの人生を歩んでまいりたいと思います。 どんな苦しみがあっても、そこから、仏の子として輝いていける――。このメッセージを一人でも多くの方にお伝えしていきます。 この記事は毎月発刊の機関誌月刊「幸福の科学」第236号より転載し、編集を加えたものです。 信仰との出会い,変化したことは?,月刊「幸福の科学」 関連リンク 幸福の科学機関誌 月刊「幸福の科学」 『太陽の法』 『幸福の法』 同じテーマの記事 「いい人なら、入信できる」――“夫の宗教”に入信した私が思ったこと 2016.10.06 Oさん(40代・女性・東京都) 信仰を持って、自分が自由になった 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