いじめを完全解決に導いた「悪霊撃退祈願」 2015.07.17 Hさん(20代・女性) Tweet この記事は毎月発刊の機関誌「ヤング・ブッダ」第40号より転載し、編集を加えたものです。 いじめグループのいる重苦しい教室 私が中学2年の時のことでした。女子生徒の間で、ターゲットが次々と変わっていく陰湿ないじめが始まり、教室が重苦しい雰囲気に包まれるようになったのです。 いじめを行っていたのは、1人のボスを中心にまとまっている5人くらいの女子グループです。そのグループは、教室でいちばん幅を利かせていて、いくつかある他の女子グループにも影響力を持っていました。 そのため、ボスの機嫌を損ねるだけで、いじめグループからひどい悪口を言われたり、根拠のない噂を流されたり、クラスの女子みんなから口を利いてもらえなくなったりするのです。 担任の先生も「何とかしなければ」とは思っていたようで、いじめグループの子たちと話し合おうとするのですが、なめられてしまっていて何もできない様子でした。 よく勉強するまじめな子や、一人でいることが好きな大人しい子が、「感じ悪い」「何考えているのか分からない」などという理由で次々とターゲットにされていきます。 「次は誰がいじめられるんだろう」「自分がいじめられないように、うまく振る舞わなければ……」と、クラスにはいつも重い空気が漂っていました。 恐怖心からいじめグループに同調し、積極的にいじめる側に回る子も増えていき、いじめはどんどんエスカレートしていきます。 私も「こんな状況は嫌だ」と思いながら、自分がターゲットになるのが怖くて、見て見ぬふりをしていました。 ターゲットが私になってしまった しかし、ある日私は、いじめグループの子が教室でおとなしい子から金銭を巻き上げている現場を目撃してしまいました。 見るに見かねて、「いくら何でもおかしいと思う」と、いじめグループの1人に話したのです。 おそらくそれがボスの耳に入ったのでしょう。次の日から私に対するいじめが始まりました。 「態度がでかい」「気味が悪い」と陰口を言われ、「あの子は、いい子のフリをしているけれど、裏で幼稚園児を虐待している」という根も葉もない噂まで流されました。ボスが怖いので、クラスの女子は誰も口を利いてくれません。 私は、言いようのない無力感と空しさを感じました。 「正しいことを言っただけで、どうしてこんな目にあうんだろう」 「私はこの状況はおかしいと思うけれど、みんなはどう思っているのだろうか」 「みんながこれでいいと思っているとしたら、正しさって何だろう……」 幸福の科学の支部で「悪霊撃退祈願」 学校には、しばらく我慢して通っていたのですが、教室の重苦しさに耐え切れなくなった私は、母に相談し、少しの間、学校を休むことにしました。 学校を休んで3日目くらいに、母が「幸福の科学の支部に行ってみない?」と言ってくれました。 それまで私は、母の勧めで三帰誓願はしていたものの、「母は母、私は私」と信仰を押し付けられることを嫌っていました。けれどその時は、「問題解決の手がかりがつかめるかもしれない」と思い、母の勧めに従って、支部に行ったのです。 母は私を支部長に会わせてくれました。支部長は私の話をしっかり聞いてくれ、こう話してくれました。 「周りの人がみんな間違っているからといって、あなたも合わせなければいけないということはないんだよ。たとえ一人でも、正しく生きることに自信を持ちなさい」 自分を覆っていた暗い霧が晴れていくようで、スッキリとした気持ちになりました。 その後、支部長は私のために「悪霊撃退祈願」を執り行ってくれました。不思議なことに、まるで目に見えない光のプロテクターに包まれたような感じがして、「これからは、周りを気にせず、堂々と正しく生きていくぞ!」と思うことができました。 味方ができて教室内での力関係が逆転した 翌日、私は勇んで学校に行きました。普通、いじめのターゲットから外れるためには、教室のどこかのグループに入れてもらって“社会復帰”を果たし、いじめグループに従順さを示して、一緒に誰かを無視したり、悪口を言ったりすればよいのですが、私は「尻尾を巻いて悪い子たちに迎合するくらいなら、一人で構わない」と腹をくくっていました。 その日は、一人でお弁当を開いて食べ始めました。すると、「一緒にいい?」と、いじめのターゲットにされがちなクラスメイトの一人がやってきました。次の日の昼休み、またもう一人、「私も入れて」と、どこのグループにもうまく入れない子がやってきます。 こうして、いじめグループが支配するクラスの中で、居心地の悪さを感じていた人たちが集まってきたのです。 私は、絶対にいじめグループに同調せず、傷ついている子に声をかけて励ましたり、「これ、私が勇気をもらった本なんだ。読んでみて」と、幸福の科学の子供向け布教誌「ヘルメス・エンゼルズ」のバックナンバーを貸し出したりして、少しずつ仲間を増やしていきました。 仏の光が教室に広がっていくことを願いながら、私は自分が正しいと思うことを続けました。人数が増え、教室で一定の勢力を持つようになると、いじめグループも私たちの仲間には手が出しにくくなっていきました。 やがて、女子のいざこざを傍観していた男子のうち何人かが、「女子は大変そうだったけど、Hさんのグループができてから明るくなったね」と、私たちの味方になってくれました。男の子たちの力を得たことで、流れは完全に変わりました。いじめグループと私たちのグループの力関係が逆転したのです。 いじめグループのボスが謝ってきた そんなある日、いじめグループのボスが、私のところにやってきました。彼女は泣いていました。 「今まで、本当にごめんね。実は私、家でいやなことがあったんよ。それでイライラして、学校でみんなをいじめてたんよ……」 聞けば親との葛藤があり、悩んでいたとのこと。その子もまたつらい思いをしていたのだと分かりました。 「そうか、大変だったね」 「聞いてくれてありがとう」 ボスが変わって教室に明るさが戻った その日を境に、彼女は弱い立場の子をかばうようになりました。もともと面倒見のよい姉御肌の子だったのです。彼女はそれまでいい加減だったテニス部の練習にも力を入れて、県大会で優勝し、全国大会にも出場しました。 彼女が変わったことで、教室にみんなの明るい笑顔が戻りました。中学を卒業するころには、いちばん親しい友達になっていました。 それから5年あまり経った今、彼女は「病気で苦しんでいる人の力になりたい」と、看護師を目指して看護学校に通っています。 また、これは後になって知ったことですが、私が教室で頑張っている時、幸福の科学の支部では、支部長や母から事情を聞いた熱心な信者の方々が、私のためにお祈りを重ねてくださっていたのだそうです。 一人で頑張っていたつもりでしたが、目に見えない応援も受けて、教室に正義を復活させることができたのです。 この記事は毎月発刊の機関誌「ヤング・ブッダ」第40号より転載し、編集を加えたものです。 いじめ・不登校,学生・青年,月刊「ヤング・ブッダ」,祈願 同じテーマの記事 ご近所づきあいに負けず、娘のいじめを円満解決 2016.03.22 この記事は毎月発刊の機関誌「ヘルメス・エンゼルズ」第144号より転載し、編集を加えたものです。 娘(F)からの告白 長女のFが小学校2年生になってしばらく経った頃、毎日一緒に学校に通っているお隣のA子ちゃんとの関係がうま… 続きを読む 同じテーマの記事 息子を支えた「ネバー・マインド」(幸福の科学の不登校児支援スクール) 2014.11.07 Tさん(30代・女性) この記事は毎月発刊の機関誌月刊「幸福の科学」第255号より転載し、編集を加えたものです。 不登校児支援スクール「ネバー・マインド」 幸福の科学では、不登校の親子を支援するため、フリースクール「ネバー・マインド」を開設して… 続きを読む 同じテーマの記事 高校生のいじめを親と教師で解決 2014.07.02 Sさん(40代・男性) この記事は毎月発刊の機関誌月刊「幸福の科学」第242号より転載し、編集を加えたものです。 長男の心の叫び 数年前のある日曜日。居間でくつろいでいると、「お父さん、ちょっと相談が……」と高校1年の長男が来ました。顔には精気… 続きを読む 同じテーマの記事 いじめを乗り越えて 2014.05.16 Iさん(10代・女性) 中学・高校時代にいじめを経験しました。 私の通う学校は荒れていて、強い女の子から目をつけられた私はいじめられるようになり、知らない子からも「死ね」と言われていました。 そのころの私はネガティブで人としゃべられなくなってい… 続きを読む 同じテーマの記事 不登校だった僕がクラスのリーダーに! 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