しつけに厳しかった母が私に依存……母を許せるようになるまで 2014.03.13 Tさん(60代・女性) Tweet この記事は、隔月発刊の機関誌「ザ・伝道」第146号より転載し、編集を加えたものです。 「私ってそんなにダメな子?」 私の母は、東北の農家に生まれ、10人の兄弟姉妹がいる家で、ろくに学校も行けずに育ったそうです。私が小さい頃に知る母は、姑や小舅(こじゅうと)からよく叱られ、自己卑下して泣いてばかり。私は幼い時から、「お母さんのようにはならない」と心に誓っていました。 私は3人きょうだいで兄と弟がいますが、母は、なぜか私にだけ、しつけに関してうるさく言うのです。箸の上げ下ろしまで厳しく注意されました。 「私ダメな子なの――?」 お母さんのせいで劣等感が植え付けられた、と私は恨んでいました。 そんな私も結婚。自分の生活を築いていましたが、6年前、父が病気になってから状況は一変。電車で1時間のところに住む母は、心細いのか私に電話で生活全般のことを逐一聞き、私に依存するようになったのです。”老老介護”で大変なのは分かりますが、母を見下していた昔の思いがよみがえり、その心の引っかかりは、苦しみに変わりました。 私を誇りに思ってくれていたお母さん 苦しい思いを胸に抱えていた私は、幸福の科学の総本山・正心館で『両親に対する反省と感謝』研修を受けました。研修では、親の立場に立って昔を振り返ります。 「私を必要以上に叱ったのは、自分が苦労した分、そんな思いはさせまいと親心で心を鬼にしていたのでは……。どこに出しても恥ずかしくない娘になってほしいと思う母の愛情だったのでは」と、その時初めて思い至りました。 劣等感を植え付けられ、許せないと思ってきましたが、母を許す思いが湧いてきました。 思えば母は、私が高校で上位の成績をとった時のことを、「私の誇りだったよ」と、言い続けていました。母は私をいつも思ってくれていたのです。 「お母さんの娘で良かった!」 ところが、日常に戻ると、その感謝も長くは続きません。母は相変わらず、市から郵送される書類のことなどいちいち聞いてきます。また見下しそうになる心を抑えるのに必死でした。 そんなある日、書籍『太陽の法』の一節を読んでいて、はっとしました。 「人間は太陽、水、空気と、すべてを与えられていなから、それを当たり前だと思い、ありがたさに気づかない」とスズメたちが話している、愛についてのたとえ話です。 人間が感謝しようがしまいが、すべてを与え切っておられる仏の愛。その大きな愛の中で生かされているのに、母の小さな非をグチグチ責めている素直じゃない自分。 私に比べ、母はどうでしょう。人の言うことに素直に耳従っています。私だったら、プライドがあるので人には開けません。ましてや娘に聞くなど……。 「素直さ」という母の長所を発見し、母への尊敬の思いが湧いてきました。 私は心からの反省と感謝を込めて、母にお詫びしました。 今、母とは毎日電話をし合い、お互いを気遣っています。母も依存心がなくなり、「いつお迎えがきてもいいよ」と穏やかに日々を過ごしています。そんな母を心から尊敬できるのです。 この記事は、隔月発刊の機関誌「ザ・伝道」第146号より転載し、編集を加えたものです。 研修・行事,親子関係,隔月「ザ・伝道」 関連リンク 幸福の科学 精舎 『太陽の法』 同じテーマの記事 原因は家庭不和だった。度重なる子供のトラブルが解決 2016.03.22 Kが起こしたトラブル 私にはM(小6)とK(小4)の2人の子どもがいます。 Kが1年生の2学期のことです。ある日、何だか落ち込んだような顔をして、学校から帰ってきました。 その時、電話が鳴りました。 「今日、Kくんがお友… 続きを読む 同じテーマの記事 心のコントロールでパニック障害を克服! 2015.08.14 Kさん(40代・女性) この記事は毎月発刊の機関誌「幸福の科学」第340号より転載し、編集を加えたものです。 突然、発作が! 今から6年前、私は、パニック障害を発症。初めての発作は、休日に友人と街に出かけていたときでした。突然胸が苦しくなり、そ… 続きを読む 同じテーマの記事 酒乱の義父が穏やかに――つらかった同居生活もHappyに! 2015.07.17 Cさん(40代・女性) この記事は隔月発刊の機関誌「ザ・伝道」第112号より転載し、編集を加えたものです。 同居してすぐは知らなかった義父の酒癖 「やっぱり俺は、親の面倒みなくちゃなんないから、一緒に実家に住んで」 結婚直前になって、主人が切り… 続きを読む 同じテーマの記事 倒産からの復活――新しく立ち上げた会社で売上げ倍増 2015.07.04 Wさん(50代・男性) この記事は毎月発刊の機関誌月刊「幸福の科学」第239号より転載し、編集を加えたものです。 「これで、倒産だ」 2001年のはじめ、私は一大決心して起業を決意しました。 そして、折からのエコロジーブームに乗り、環境保全機器… 続きを読む 同じテーマの記事 孤独の中で気づいた愛を与えることの大切さ 2015.06.20 Yさん(女性) この記事は毎月発刊の機関誌「ヤング・ブッダ」第37号より転載し、編集を加えたものです。 女性には厳しい土木工学の世界に進学 私は、土木工学の研究に打ち込もうと大学院博士課程に進学しました。しかし、そこは女性には厳しい世界… 続きを読む 同じテーマの記事 第一志望の大学に合格!――夏合宿と祈願が力をくれた! 2015.06.13 Kさん(10代・女性) この記事は毎月発刊の機関誌月刊「幸福の科学」第260号より転載し、編集を加えたものです。 歯科医への思い 私は幼いころから、歯科の開業医として働く両親の背中を見て育ちました。 幸福の科学の信仰を持ち、「将来はたくさんの人… 続きを読む 同じテーマの記事 憑依の苦しみにあった私が、澄み切った青空のような心を取り戻すまで 2015.05.22 Jさん(50代・女性) この記事は毎月発刊の機関誌月刊「幸福の科学」第225号より転載し、編集を加えたものです。 七転八倒の苦しみ 今から20年以上前のこと。私は離婚して、郷里の沖縄に帰ってきていました。離婚の原因は、夫の浮気です。「捨てられた… 続きを読む 同じテーマの記事 幸福の科学の研修を受けて長女を愛おしく思えるようになった 2015.04.17 Fさん(40代・女性) この記事は毎月発刊の機関誌「ヘルメス・エンゼルズ」第108号より転載し、編集を加えたものです。 「私のこと、かわいくないんでしょ」 長女のRが2歳半のときに、弟のYが生まれました。 以来、私はYの世話で忙しく、「いい子に… 続きを読む 同じテーマの記事 沖縄戦という悲しみの記憶を乗り越えて 2015.04.11 Hさん(70代・女性) 終戦を迎えても夢でうなされる母 大東亜戦争末期の日本は、本土防衛の最後の拠点を沖縄としました。そのころ、アメリカ軍が沖縄に迫っていたのです。父は、島民たちに島の北部へ逃げるよう指示。母は、当時まだ赤ちゃんだった私を背負っ… 続きを読む 同じテーマの記事 愛情表現のうまくできない母親だった私が変われた! 2015.03.20 Bさん(女性) この記事は毎月発刊の機関誌「ヘルメス・エンゼルズ」第150号より転載し、編集を加えたものです。 反抗期に入り言うことを聞かなくなった娘 私は今から12年前に長女のEを出産しました。母子ともども健康で、子育ては順調でした。… 続きを読む 同じテーマの記事 教師の本気は生徒に通じる! 2014.11.21 Tさん(50代・女性) この記事は毎月発刊の機関誌月刊「幸福の科学」第242号より転載し、編集を加えたものです。 学校崩壊のクラスが再生! 教員現役時代、私が勤めていたのは、地域トップの高校として知られる公立の伝統校でした。入学してくる生徒は中… 続きを読む 同じテーマの記事 「小悪魔系恋愛」から脱出!両親への感謝で人を素直に愛せるように 2014.08.08 Aさん(20代・女性) この記事は、毎月発刊の機関誌「ヤング・ブッダ」第118号より転載し、編集を加えたものです。 傷つけ合う恋愛ばかり 数年年前の私は、恋愛を、スリルを楽しむゲームのようなものとして考えていました。そのせいで、自分も他人も傷つ… 続きを読む 同じテーマの記事 アルコール依存症からの人生再建 2014.05.31 Mさん(30代・男性) この記事は、毎月発刊の機関誌月刊「幸福の科学」第257号より転載し、編集を加えたものです。 抜け出せないアルコールの誘惑 数年前まで、私は重度のアルコール依存症に苦しんでいました。しかし、信仰による奇跡がこの身に臨み、私… 続きを読む 同じテーマの記事 私を勘当した父との和解 2014.04.20 Cさん(女性・40代) この記事は、隔月発刊の機関誌「ザ・伝道」第107号より転載し、編集を加えたものです。 父が決めた進路 「Cには、大学に行くだけの勉強に対する情熱がなか。すぐに働けるように商業高校に行きなさい」 「えっ?」 行きたい高校が… 続きを読む 同じテーマの記事 うつを克服してつかんだ仏の子としての自信 2014.04.12 Oさん(40代・女性) この記事は、毎月発刊の機関誌月刊「幸福の科学」第231号より転載し、編集を加えたものです。 楽になりたい 「このまま、すーっと飛び込んじゃったら、楽になるんだろうな……」 数年前、だるい身体を引きずりながら会社に向かう途… 続きを読む 同じテーマの記事 あきらめていた姑との葛藤 2014.04.08 Sさん(女性) この記事は、隔月発刊の機関誌「ザ・伝道」第119号より転載し、編集を加えたものです。 姑が他界してから数年 姑が他界してから数年がたちました。日々のふとした折、姑を思い出します。 花や木が大好きで手入れをしていた姿、好物… 続きを読む 同じテーマの記事 亡き父の供養で感じた、幸福の科学の救済力 2014.04.05 わんたんさん(女性) 「もっとしてあげられることがあったのでは……」 桜が咲く頃になると、亡くなった父を思い出します。 2009年3月、大動脈瘤の手術で入院した父は、術後の快復が思うようにゆかず、4月に入り、桜が満開の頃になくなりました。 大… 続きを読む 同じテーマの記事 借金経営の苦しみから解放された!不動産への執着を離れて 2014.03.28 Eさん(40代・男性) この記事は、毎月発刊の機関誌月刊「幸福の科学」第225号より転載し、編集を加えたものです。 売上半減に直面して 「さすがに、これはまずい」 本業である花卉(かき)市場会社の役員をしながら、同時にオフィスビルのオーナーでも… 続きを読む 同じテーマの記事 養女に出された寂しさが解消された時 2014.02.15 Hさん(40代・女性) この記事は、隔月発刊の機関誌「ザ・伝道」第122号より転載し、編集を加えたものです。 私は、自分が小さい頃に養女に出されたことを、不幸だと思っていました。しかし、幸福の科学との出会いを通して、自分自身の境遇に対する見方が… 続きを読む 同じテーマの記事 怒りの心を反省し、再就職に成功! 2014.02.02 Aさん(50代・男性) この記事は、毎月発刊の機関誌月刊「幸福の科学」第248号より転載し、編集を加えたものです。 人生を立て直したい 自分の人生、このままでいいんだろうかーー。40歳を過ぎるころ、私はそんなことを考えるようになりました。親との… 続きを読む 同じテーマの記事 本当にやりたい仕事を!美容師から事業経営の道へ 2014.01.31 Yさん(20代・男性) この記事は、毎月発刊の機関誌月刊「ヤング・ブッダ」第38号より転載し、編集を加えたものです。 生きる意味を求めて 私は、父親が経営する会社で、主に営業と広報の仕事をしています。もともとは子供服の販売店を展開する会社だった… 続きを読む 同じテーマの記事 年末に仕事の疲れを癒せました! 2013.12.28 たまちゃん(30代・女性) 年末に心を見つめ直したくて、幸福の科学の仙台正心館で、『想念のコントロール訓練』研修を受けてきました。受けたてほやほやで、体験談を書いています。 はじめ、仕事に疲れてネガティブな気持ちでいっぱいだったのですが、大変素晴ら… 続きを読む 同じテーマの記事 『就活必勝法』公案研修を受けて 2013.11.20 Eさん(20代・男性) この記事は、毎月発刊の小冊子「Young Buddha」120号より転載し、編集を加えたものです。 大学2~3年生のうちに、『就活必勝法』公案研修(※)を受けておいたほうがいいというのを聞いて、受けさせてもらったのです… 続きを読む 同じテーマの記事 研修と祈願で内定が決まり、就職できた! 2013.11.20 Sさん(20代・女性) この記事は、毎月発刊の小冊子「Young Buddha」120号より転載し、編集を加えたものです。 私は就職活動をする際、就活系の研修と祈願を両方受け、見事、現在の会社に内定をいただきました。 まず研修については、よ… 続きを読む 同じテーマの記事 継母との葛藤が解けた! 2013.11.06 ひじきさん(20代・女性・香川県) 父の再婚 私が小学校2年生のときに母が亡くなり、その後、父は男の子の連れ子を持つ女性と再婚しました。 家族が増えてうれしかったのもつかの間、しつけの厳しい義母に対して、私はなかなか心を開けず、家族の中がぎくしゃくする… 続きを読む 同じテーマの記事 魂修行を支える医療の実現を目指して 2013.11.06 (30代・男性) この記事は、月刊「幸福の科学」第227号より転載し、編集を加えたものです。 私は、がんの放射線医療を専門とする病院で、新しい治療方法の研究と診療を行っています。幸福の科学の信仰との出会いは、医者としての生き方を大きく変… 続きを読む 同じテーマの記事 乳がんを克服! 10倍返しのお返しの人生を 2013.10.31 TSさん(40代・女性) 私は今年の2月に乳がんの宣告を受けました。 「ガン」という言葉の重さに、ショックは大きく、また、幸福の科学の会員の方がガンを克服した記事を読んだり、体験談を聞いたりしても、「私にはそんな事はできない」と前向きになれずに、… 続きを読む 同じテーマの記事 自分の中にある長所を発見できた! 2013.10.31 Y・Kさん(20代・女性・群馬県) 私は、学生時代を通して、両親との葛藤があり、他人への恐怖心で苦しんでいました。 しかし、両親の離婚が転機となり、両親との関係を見つめ直し、自分に自信を取り戻すようになりました。 私の体験が、皆さまの参考になれば嬉しいです… 続きを読む 同じテーマの記事 娘の事故死……加害者を許し、死別の悲しみを乗り越えて 2013.10.19 Tさん(50代・女性) この記事は、隔月発刊の「ザ・伝道」第195号より転載し、編集を加えたものです。 平穏な朝の風景 私が、最愛の娘、真希(まき)を亡くしたのは、今から5年ほど前の2008年のことでした。 当時19歳だった真希は、早くから成人… 続きを読む 同じテーマの記事 アル中の父親を許し介護した15年間 2013.10.19 Iさん(40代・女性) この記事は、隔月発刊の「ザ・伝道」第187号より転載し、編集を加えたものです。 アル中の父から虐待されて 「何べん言うたら、分かるんや!」 父はそう怒鳴ると、まだ小学生だった私の髪の毛をつかんで引きずり、さらに、背中を拳… 続きを読む 同じテーマの記事 精舎研修が、コンサルタント業に役立っています! 2013.10.10 人事戦略コンサルタントさん(40代・男性) この記事は、毎月発刊の月刊「幸福の科学」第246号より転載し、編集を加えたものです。 私は人事戦略のコンサルタントをしています。 企業の発展を支える仕事に、やりがいを感じています。 忙しい毎日ですが、月に1回以上は、精舎… 続きを読む 同じテーマの記事 18年間恨み続けた父を許した時 2013.09.28 Oさん(20代・女性) この記事は、毎月発刊の月刊「幸福の科学」第217号より転載し、編集を加えたものです。 眠れない日々 「つらい……。死にたい……」 2002年12月、看護師として3つ目の病院に移った私は、ひどい鬱(うつ)状態になりました。… 続きを読む 同じテーマの記事 幸福の科学で生涯学習! 2013.06.07 Kさん(40代・男性・大阪府) わかりやすい研修に感激! 私は、大阪正心館で「わかりやすいドラッカー46」(ドラッカーの教えを少しずつ継続して学べる研修)を2年間かけて学んできました。 この研修には英文解説もついているので、ドラッカーによる原文を味わう… 続きを読む 同じテーマの記事 会社大発展で、無限の富と豊かさを! 2013.04.12 Hさん(50代・女性・北海道) 新しい生活、仏法真理との出会い 私と主人が結婚したのは、主人が24歳、私が23歳のときのことです。同じ地質調査の会社で、彼は、地質調査の技術者、私はデータ処理などの仕事をしていました。 結婚後は子宝にも恵まれ、「パパ、行… 続きを読む 同じテーマの記事 両親への反省と感謝で人生が変わった 2012.10.03 Mさん(20代・女性・埼玉県) 幸福の科学の研修はいいですよ! きちんとした場で、落ち着いて自分の考えと向き合うことって、やってみないと良さがわからないと思います(私がそうだったから……)。 特に「両親に対する反省と感謝」は、受けるまではすごく抵抗があ… 続きを読む