借金経営の苦しみから解放された!不動産への執着を離れて 2014.03.28 Eさん(40代・男性) Tweet この記事は、毎月発刊の機関誌月刊「幸福の科学」第225号より転載し、編集を加えたものです。 売上半減に直面して 「さすがに、これはまずい」 本業である花卉(かき)市場会社の役員をしながら、同時にオフィスビルのオーナーでもあった私は、数年前の4月、ビルに入居していたテナントが半分に減るという事態に直面しました。 この不況の中、そんなに急に新しいテナントが決まるはずもなく、私は途方に暮れていました。「すべてのフロアからテナント収入があることで借金の金利と元本を返済できる」という借金経営の資金繰りを続けていたので、収入半減は致命的でした。どんなに諸経費を減らしたところで、返済の目処が立ちません。 銀行と交渉して、なんとか返済は半年先に延ばすことはできました。しかし、銀行からは「いつになったら経営が正常化し返済の目処が立つのか。半年以上は待てない」とプレッシャーをかけられます。 必死になってテナントを探しますが、こちらが提示する賃料ではなかなか決まりません。資金繰りは悪くなる一方で、私は追い詰められていきました。 「どうすればいいんだ……」 倒産や自己破産の影におびえ、眠れない日々を送りながらも、私は幸福の科学の信仰者として、「仏は背負えない問題は与えない。必ず出口があるはずだ」と、一日一日耐え続ける日々を送っていました。 その年の夏は、この難局をなんとか打開しようと、毎日のように東京正心館へ足を運び『大黒天発願供養経』の読誦を続けていました。 ある日、東京正心館で「両親に対する反省と感謝」研修が開催されると聞きました。 「参加したら、何か変わるかもしれないな……」 両親に対して深く感謝したこともあまりなかった私は、軽い気持ちで参加することを決めました。 涙、涙の研修 ところが研修当日。不思議なことに、研修室に入ったとたんに涙がこみ上げてきて、止まらないのです。研修で霊的な感覚を得た方の話はよく聞いていたのですが、自分がこんなに大きな霊的インパクトを受けるとは──。生まれて初めての体験でした。 研修の冒頭で『大悲・父母恩重経』を読誦。そして、両親から与えられた愛と、自分が与えた愛とを、それぞれ左右に書き出していく「愛のバランスシート(貸借対照表)」に取り組みました。 すると、いかに多く自分が両親から与えられているかを、まざまざと見せつけられたのです。それに比べて、自分が両親にしてあげたことがいかに少ないことか。 「思えば、進学、就職と順調にいけたのも、両親の支えがあったからだった──。就職してからは、無理をして身体を壊し、両親に心配をかけたな。そんな私に、父は土地と花卉市場の会社を継がせてくれた──」そして何よりも両親は、大川隆法総裁先生という仏陀が再誕された時代に、自分をこの世に送り出してくれました。 自分は、実は愛されていた──なのに私は、「なぜ、自分がこんなにつらい目にあわなきゃいけないのか」という不満でいっぱいだったのです。 研修の最後まで、ずっと涙が止まりませんでした。まるで自分の魂が天上界に引き上げられて、掃除されたかのような感覚です。 放心状態で自宅に戻った私を見て、妻は「あなた、魂が抜かれたみたいよ」と驚いていました。 不動産への執着を離れる 「これからは、感謝を忘れることなく、与える愛に生きていきたい──」 私は、東京正心館で「『主エル・カンターレ特別祈願』─心願成就の秘法─」を受けました。今までさまざまな幸福の科学の祈願を受けましたが、自分が救われたいという気持ちの方が強かったと思います。しかしこの時は、「仏のお役に立つ経営者になりたい。そのためにも、幸福の科学で学んだ無借金経営を実現したい」と、仏に誓願を立てるような気持ちで臨みました。 その後、冷静に事業について考え直しました。 「ビルの空室率が高く利益が低いのに、このまま借金経営を続けていると消耗戦だ……」 やはり「不動産は手放すべき」という結論になります。それでも、いざ手放すとなると、執着が残りました。 しかし、霊的人生観に立って深く考えてみると──。 「この世のモノは、どれもあの世には持って還れない。モノに執着して借金と資金繰りで苦しみ続けるより、変化する経営環境に上手に対応し、撤退戦を選ぶ方が賢明なのではないか……。よし、『ビル経営のオーナー社長』という見栄も執着も捨て、思い切って不動産を整理しよう!」 そう決意を固めた瞬間、まるで重石がとれたかのように心が軽やかになり、未来への希望が生まれました。 不思議なことに、ビルへの執着を捨てた時から、不動産売買や税務等について真剣に研究するようになり、思いがけない智慧も出てきました。また私生活でも家計のコストカットを図り、堅実な生き方へと変えていきました。 そして最終的にはかなりの利益が出る形で不動産を整理することができたのです。 堅実な真理経営を目指して 執着をきっぱりと捨て去って本業の花卉市場会社の仕事に集中することで、心に余裕ができ、経営の明るい未来を積極的に描けるようになりました。会社では、管理部門の取締役として、主に財務や経理、人事等の責任者として忙しく働きながらも、本当にすがすがしく、幸福な毎日を送っています。 霊的人生観を確立し、見栄や執着を断った真理経営の大切さを、仲間にも伝えていきたいと思います。 この記事は、毎月発刊の機関誌月刊「幸福の科学」第225号より転載し、編集を加えたものです。 仕事・成功,月刊「幸福の科学」,研修・行事,逆境・スランプ 関連リンク 幸福の科学 精舎 幸福の科学 東京正心館 幸福の科学 研修・セミナー 同じテーマの記事 私の仕事人生を劇的に変えた「10冊の本」 2016.06.17 M.Tさん(50代・男性・埼玉県) 28年前、幸福の科学の会員に 私が幸福の科学の会員になったのは28年前で、29歳のときでした。幸福の科学がスタートして3年目の時で、まず幸福の科学の月刊誌を読む「誌友会員」になり、そのあと規定冊数の10冊の本を読んでリポ… 続きを読む 同じテーマの記事 上司や取引先の態度が激変!――苛立ちには原因があった 2015.08.01 Fさん(30代・男性) この記事は毎月発刊の機関誌「ヤング・ブッダ」第24号より転載し、編集を加えたものです。 社長を務めた後の転職で苦労 私は大学卒業後、父が設立した会社の社長を務めていました。しかし、社長とはいえ個人経営だったため、組織につ… 続きを読む 同じテーマの記事 倒産からの復活――新しく立ち上げた会社で売上げ倍増 2015.07.04 Wさん(50代・男性) この記事は毎月発刊の機関誌月刊「幸福の科学」第239号より転載し、編集を加えたものです。 「これで、倒産だ」 2001年のはじめ、私は一大決心して起業を決意しました。 そして、折からのエコロジーブームに乗り、環境保全機器… 続きを読む 同じテーマの記事 倒産の危機を乗り越えて――逆境を乗り越える力をくれた教え 2015.06.20 Uさん(50代・男性) この記事は毎月発刊の機関誌月刊「幸福の科学」第259号より転載し、編集を加えたものです。 経営者となりスケールの大きな仕事をしたい 私は現在、ソフトウェアやシステム開発のサービスを提供する会社を経営しています。 大学卒業… 続きを読む 同じテーマの記事 どんな職場でもベストを尽くす姿勢が道を開いた 2015.05.29 Nさん(20代・女性) この記事は毎月発刊の機関誌「ヤング・ブッダ」第23号より転載し、編集を加えたものです。 厳しい就職の現実 就職先がない……。 私は、10月を過ぎても就職が決まらない現実に愕然としました。 当時、大学院でガンの治療法を研究… 続きを読む 同じテーマの記事 経営者の妻として――仏法真理の力で幸せを広げる企業に! 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