教師の本気は生徒に通じる! 2014.11.21 Tさん(50代・女性) Tweet この記事は毎月発刊の機関誌月刊「幸福の科学」第242号より転載し、編集を加えたものです。 学校崩壊のクラスが再生! 教員現役時代、私が勤めていたのは、地域トップの高校として知られる公立の伝統校でした。入学してくる生徒は中学校のエリートたち。しかし、入学すれば周りは優秀な生徒ばかりで、劣等感の底に沈み、つぶれていく生徒も少なくありませんでした。 「俺らにそんな力ないわ」「期待したら、ガッカリしますよ」。そんな言葉を、生徒たちから何度聞かされたことでしょう。本来持っている素晴らしい力を信じることができなくて、劣等感の虜(とりこ)になってしまった生徒たち。私は、「彼らが自分自身を信じ切れないのなら、私が代わって彼らの力を信じ切ろう」と決めました。 「みんなは、すごい力を持ってるんやからね」「自分を信じて、そして頑張ったら、絶対にできるよ!」。生徒たちのネガティブな言葉に負けないように、朝のホームルームや授業中に、ひたすら前向きな言葉をかけ続けました。 朝に夕に言われると、さすがに生徒の心にも変化が起きたようでした。「そんなに言うんやったら、やったるわ!」と――。 数カ月後、生徒たちの成績は上昇カーブを描きだし、瞳の輝きまでが違ってきたのです。 「自分を信じて!」 私が、子どもたちの可能性をひたすら信じる根拠は、この学校に転勤して4年目に出会った幸福の科学の教えにありました。人間は「永遠の生命」を与えられながら、向上の道を歩んでいること、そして、各人に仏性が宿っているという事実に心底感動したのです。 私にも二人の子どもがいますが、赤ちゃんは、何度転んで泣いても、立ち上がろうとする努力を止めません。しかし思春期になると、勉強を放り出す子が出てきてしまいます。これは学校や親が、劣等感を植えつけてしまったことが原因ではないでしょうか。幸福の科学で「人生の真実」を知ってからというもの、一人ひとりが持っている可能性を開花させてあげたいと、心の深い部分から教育への情熱が湧いてきました。 それからは、確信と信念を持って、生徒を指導するようになりました。「みんなね、本当はすごい力を持っているんだよ」「自分を信じて、努力してみて。必ずいい結果が出るから」と、心から伝えることができるのです。 見えない存在への「礼の心」 さらに私の教育観を大きく変えたのは、総本山・未来館で受けた「限界突破研修」でした。 研修で朝の瞑想をしていた時、不思議なビジョンを見ました。ビジョンの中で私は、天使に伴われて天井界の美しい光景を眺めたあと、学校のような場所に立ち寄ったんです。生徒たちが真剣に勉強していて、さらにその一人ひとりの後ろに、ネクタイをした男性などがついて、真剣なまなざしで生徒たちを導いていました。その光景が何を意味しているのか、その時は分かりませんでした。しかし瞑想が終わった後、ハッとしたんです。それは各人に必ずついているという守護霊たちではないのかと。私のクラスには40人の生徒がおりましたが、実際は目に見えない存在も含めると、80人に向かって授業をしていることになります。それからは生徒と守護霊様に対し、「礼の心」を持って授業をするようになりました。 毎回毎回の授業は、天上界から与えられた大切な生徒との一期一会の機会。いうなれば宝物です。職員室から教室に向かう時、「今日のこの授業を、私の今までの授業で最高のものにしよう」と思うようになっていました。 最後のクラス 思い出深いのは、24年間の教員生活の最後に受け持ったクラスのことです。そのクラスは、学校崩壊寸前で担任が転勤を希望し、その後を引き継いでほしいと校長から頼まれた3年生のクラスでした。 元担任は全校生徒を前にした離任式の挨拶で、自分の能力不足を棚に上げ、「私はブラスバンド部の顧問になりたいという夢がありました。その夢と君たちの夢とを天秤にかけたところ、自分の夢が勝ってしまいました」と言い残して、去っていったのです。 担任不信――。新担任を前にしても、腕組みをして「なんや、このオバハン」とでも言いたげな生徒たち。彼らを前に、来る日も来る日も一人ひとりの偉大な可能性について語りました。教壇では1対40ではなく、1対1で、目で会話をしながら語り掛けるようにしました。それこそ、生徒たちを抱きしめるような思いで。とにかく、一人ひとりを心から愛しているのだと伝えたかったのです。 私には、「大川先生の教えは間違いない。絶対の真理を信じる」という確信がありました。 放課後も職員室にこもらないようにして、補修や悩み相談に向き合いました。家庭問題の悩みなどを聞くときは、生徒の心の苦しみを真正面から受け止めるようにし、励まし、一緒に答えを考えました。徐々に生徒たちが心を開いてくれるようでした。 学級崩壊クラスの平均点が学年トップに クラスの中に、髪を染め、変形学生服を着たG君という生徒がいました。その彼が、ある日唐突に、「感動した!信じるよ!やるわ!」と言ってきたのです。 それからは、廊下で彼に会うと必ず、「どんな感じ?」と声をかけ、前向きな言葉をかけるようにしました。彼の目は照れながらも輝いていました。 数カ月後、中間考査の結果――。私のクラスは、私が担当した科目で、学年トップの平均点をとったのです。 「みんな、よく頑張ったね!」 そう声をかけると、教室中が一瞬シーンとなりました。それもそのはず、生徒たちは他の先生から「このクラスはできないからなぁ」「今回もわるいなぁ」と言われ続けてきたのです。 G君も「何の根拠もない先生の言葉が俺を変えた」と笑っていました。それから卒業までは、何かにつけ私を助けてくれました。彼はクラスを良い方向に盛り上げた後、最後の最後の補欠合格で、第一希望の大学へと進学していきました。 平均点が20点UP! 私が教科を受け持つクラスの平均は常に学年平均を上回り、ときには他クラスと20点の差が出ることもありました。後輩の教師と授業を見学し合い、意見を交換するようになると、授業中は常に前向きな言葉を掛け続け、課題を出しては放課後熱心に指導する先生が増えるように。そうすると、てきめんに成績が上がっていくのです。 自分のクラスだけでなく、学年全体、学校全体、そして世界中の子どもたち全員が本来の素晴らしさを輝かせてほしいと、子どもたちへの思いはどんどん大きくなりました。 私は今、県の教育委員会で、心ある教員の育成を目指しています。教師は、多くの若者の人生のスタートに立ち会える、この上なく幸福な仕事です。教育改革への道の険しさは十分に感じていますが、「信じるところに道は開ける」ということをいつも胸に、生徒たちの未来のために人生を捧げていきたいと思っています。 この記事は、毎月発刊の機関誌月刊「幸福の科学」第242号より転載し、編集を加えたものです。 スピリチュアル体験,教育・子育て,月刊「What's 幸福の科学」,研修・行事 関連リンク 幸福の科学機関誌 月刊「幸福の科学」 『教育の法』 同じテーマの記事 戦後70年 亡き戦友に捧げる祈り 2015.08.13 Jさん(80代・男性) この記事は隔月発刊の機関誌「ザ・伝道」第210号より転載し、編集を加えたものです。 雲の彼方に 「先に逝った戦友たちよ。今から俺も、そこに行くぞ」 1945年7月25日。当時19歳だった私は、「隼(はやぶさ)」の愛称を持… 続きを読む 同じテーマの記事 悪霊に悩まされていた私を救った教え 2015.02.17 Nさん(30代・男性) この記事は隔月発刊の機関誌「ザ・伝道」第108号より転載し、編集を加えたものです。 暗い家庭から逃げるように外で遊び回る いまから20年ほど前のことです。 10代半ばの私は、よく深夜まで外で遊んでいました。友だちとロック… 続きを読む 同じテーマの記事 亡き妻が教えてくれた「あの世は絶対にあるよ」 2014.07.05 Kさん(40代・男性) この記事は毎月発刊の機関誌月刊「幸福の科学」第230号より転載し、編集を加えたものです。 40歳の若さで亡くなった妻 数年前、5人の子供と私を残して、妻のHが40歳の若さで、がんで亡くなりました。もし信仰がなかったら、私… 続きを読む 同じテーマの記事 暴れ狂うDV夫が信仰で変わった! 2014.06.06 Tさん(40代・女性) この記事は隔月発刊の機関誌「ザ・伝道」第151号より転載し、編集を加えたものです。 家庭の平安を取り戻すまで 飛び交う罵声、壊される壁。家庭が荒れ、私は20年以上に渡って、心安まらない日々をすごしていました。 我が家が平… 続きを読む 同じテーマの記事 夫の死の悲しみを乗り越えて「あなた、天国でまた会いましょう」 2014.06.01 Kさん(40代・女性) この記事は、隔月発刊の機関誌「ザ・伝道」第150号より転載し、編集を加えたものです。 夫の死の悲しみを乗り越えて 「あなたが天国に旅立ってから、もうずいぶん経ちましたね。私も2人の息子たちも元気にすごしています。あなたも… 続きを読む 同じテーマの記事 先祖供養大祭のなかで心に聴こえた懐かしい声 2014.05.13 Oさん(70代・女性) この記事は、毎月発刊の機関誌月刊「幸福の科学」第259号より転載し、編集を加えたものです。 長年つれ添った愛する夫との死別 今から数年前のことです。長年つれ添った夫の大腸がんが発覚。その後、手術を受け、闘病生活を送ること… 続きを読む 同じテーマの記事 アルコール依存症、幻聴から人生立て直すことができた 2014.04.27 Tさん(男性・40代) この記事は、隔月発刊の機関誌「ザ・伝道」第129号より転載し、編集を加えたものです。 アルコール依存症 「Tくん……君、アル中やで」 今から10年以上前のことです。ある日、職場の同僚がしんみりとした口調で忠告してくれまし… 続きを読む 同じテーマの記事 年末に仕事の疲れを癒せました! 2013.12.28 たまちゃん(30代・女性) 年末に心を見つめ直したくて、幸福の科学の仙台正心館で、『想念のコントロール訓練』研修を受けてきました。受けたてほやほやで、体験談を書いています。 はじめ、仕事に疲れてネガティブな気持ちでいっぱいだったのですが、大変素晴ら… 続きを読む 同じテーマの記事 奇跡の雲水修行で鬱(ウツ)から脱出! 2013.12.03 Uさん(50代・男性) この記事は、月刊「幸福の科学」第249号より転載し、編集を加えたものです。 重度の鬱(ウツ)病と診断されて 私は、11年にわたり、鬱(ウツ)病を患いました。発病したのは40歳の時。大手証券会社を辞め、キャリアアップのた… 続きを読む 同じテーマの記事 いじめ、不登校、非行……私が立ち直るまで 2013.11.30 Mさん(20代・女性) この記事は、隔月発刊の「ザ・伝道」第120号より転載し、編集を加えたものです。 私はいま一児の母です。10代のとき、私は不登校や非行など荒れた生活をしていました。そんな私が、立ち直ることができたのは、仏法真理と家族の励… 続きを読む 同じテーマの記事 末期がんの母に起こった本当の話 2013.10.31 ひじきさん(20代・女性・香川県) 私は、友人に幸福の科学の世界観を伝えるときは、いつもこの話をします。 あの世がないわけないでしょ、と。 実話だからこそ、みんな「そういうことってあるんだ」と納得するのだと思います。 寝ていた母が突然叫びだす 私が、あの世… 続きを読む 同じテーマの記事 会社大発展で、無限の富と豊かさを! 2013.04.12 Hさん(50代・女性・北海道) 新しい生活、仏法真理との出会い 私と主人が結婚したのは、主人が24歳、私が23歳のときのことです。同じ地質調査の会社で、彼は、地質調査の技術者、私はデータ処理などの仕事をしていました。 結婚後は子宝にも恵まれ、「パパ、行… 続きを読む 同じテーマの記事 守護霊が教えてくれた仏陀再誕の真実 2013.01.05 Ronaldさん(20代・男性・福岡県) 私が幸福の科学に入ったきっかけは、知り合いが真理の話をしてくれたことでした。対人関係で悩み、知人に相談したところ、幸福の科学の話をしてくれたのです。 入会した当初は、「なんとなく、成り行きで三帰した」という感覚だったので… 続きを読む 同じテーマの記事 伝道が生きがいになったきっかけ 2012.11.12 Hさん(20代・女性・栃木県) 私は、今この教えを世界中の人に伝えたいと思い、伝道活動に、自分のできるだけの時間使っています。 英会話レッスンに行きながら、聞いて下さいとお願いして、英語で、幸福の科学の教えをお話する時間をつくってもらっています。地域の… 続きを読む