心の傷と主人の鬱(ウツ)を乗り越えて 2013.12.05 Jさん(40代・女性) Tweet この記事は、月刊「幸福の科学」第248号より転載し、編集を加えたものです。 生い立ちの事実 私が大学生の時です。 「えっ、嘘でしょ……」 戸籍謄本を目にして愕然としました。それを見ると、私の両親が、本当は結婚していない事実が分かったからです。父は、私が小学6年生の時に別居しましたが、まさか父と母が入籍していないとは思いもしませんでした。 実は、父は他に家庭を持っていたのです。別居後、母と別れて、もとの家族のもとに帰った父――それが事実でした。 その後、教師になり、結婚・出産・子育てと、傍目から見れば、順調な人生を歩んでいるように見えたと思います。しかし、この生い立ちの事実を知ったショックに、私の心は深く傷ついていました。 「もしかしたら、私は望まれて生まれてきた子ではないのでは……」 時折、そんな悲観的な気持ちに襲われていたのです。 気さくな人たち ある時、思いがけないことが起きました。電気メーカーで営業の仕事をしていた主人が、仕事のプレッシャーからか、鬱(ウツ)病と診断されたのです。薬を服用して、何とか会社には通っていましたが、不安になると「死にたい」とつぶやくことも……。 「私の人生って、なんでこんなに不幸なの」 まだ幼いふたりの子どもたちのことや将来のことを考えると、心が暗くなりました。そんな時、同じ地域に住む方から、幸福の科学の布教誌や仏法真理の書籍を紹介していただいたのです。 「今度、支部にいらしてみませんか?」 その方に誘われて、地元の大分にある支部に行ってみると、その美しい外観に驚きました。そして中に入ると、とてもゆったりとした雰囲気で、何人かの方から「こんにちは」と明るく声をかけられました。 「私、はじめて来たんですけど……」 「それはようこそ。お茶でも飲みながら、一緒に話でもしませんか」 とても気さくな人たちで、すぐに打ち解けることができました。大川隆法総裁の法話ビデオを視聴したり、みなさんと歓談したり――私は、支部に行くのが楽しみになり、何回か訪れた後、幸福の科学に入会したのです。 不幸を抱きしめていた私 入信して実感したのは、幸福の科学には個人的な相談にのってくれる人生経験豊富な人たちがたくさんいるということです。私自身の悩みについても、とても親身になってアドバイスをしてくれました。 「Iさん、自分の不幸を抱きしめていない? 不幸を愛している人は幸福になれないよ」 ドキッとしました。今まで、ずっと自分の生い立ちの不幸を引きずっていたことに気づいたからです。その後、法友に勧められて、湯布院正心館で「両親に対する反省と感謝研修」を受けることに。両親の立場に立って、一つひとつ過去を振り返ってみたのです。 精舎の静寂な空間の中で、心を見つめていると、両親への素直な思いが込み上げてきました。母子家庭だったにもかかわらず、懸命に私を育て、大学にまで行かせてくれた母。離れていても、よく相談にのってくれ、私が教師になった時、誰よりも喜んでくれた父。 「私、いつも愛されていた。家族ってかたちだけでなく、中身が大事かもしれない」 幸福の科学で、「親子の縁はあの世で約束している」と学んでいますが、たとえ、どのような環境でも、親子は深い絆で結ばれていることを実感しました。 あなた、ありがとう 主人のことについても、支部長がていねいに相談にのってくれました。 「Iさん、ご主人の目を見て、ちゃんと話をしていますか? 思いは伝わりますよ。日々、どんな気持ちで接しているか、振り返ってみたらどうですか」 すると、鬱(ウツ)になった主人に対して、「もっとしっかりしてほしい」と心の中で責めている自分に気づいたのです。 「ひょっとしたら、私も、主人を傷つけていたのかも……」 反省した私は、主人の会社への送り迎えを心を込めて行うようにしました。また、毎日、感謝の気持ちを込めて靴を磨くことを心がけました。 「急にどうしたの?」 「いつも、家族のために働いてくれてありがとう。あなたには本当に感謝しているの」 主人への感謝の心が深まると、夫婦の会話も弾むようになり、家庭も明るくなりました。そのうえ、主人は私が勧める仏法真理の書籍を読んでくれるようにもなったのです。特に、努力は必ず報われるという「縁起の理法」の教えが心に響いたようでした。 「努力には無駄はないんだね。そう思って、これからがんばるよ」 仏法真理を学ぶようになって、仕事へのやる気を取り戻していった主人。その後、鬱(ウツ)も克服することができ、今では支部の行事に参加するなど、一緒に仏法真理を学んでいます。 ボランティアの喜び 「支部のおかげで、悩みを解決できた。今度は、私のほうが、何かお役に立てることがしたい」 中学の英語教師の経験が少しでも生かせればと思い、私は仏法真理塾サクセスNO.1のボランティアをするようになりました。子どもたちが活き活きと信仰教育や、学業に励んでいる姿に接しながら、愛を与えることの喜びを感じています。 幸福に導かれたことへの感謝を胸に、今度は、自分が多くの人に幸福を分け与えていきたいです。 この記事は、月刊「幸福の科学」第248号より転載し、編集を加えたものです。 夫婦・結婚,月刊「幸福の科学」,自殺・鬱(ウツ),親子関係,逆境・スランプ 関連リンク 幸福の科学 支部 幸福の科学 精舎 同じテーマの記事 「いい人なら、入信できる」――“夫の宗教”に入信した私が思ったこと 2016.10.06 Oさん(40代・女性・東京都) 信仰を持って、自分が自由になった 結婚から10年、私は、夫が学生時代から信仰している宗教「幸福の科学」から距離を取り続けていました。主人が信仰するぶんにはよくても、自分が宗教に所属することは考えられなかったのです。しかし… 続きを読む 同じテーマの記事 原因は家庭不和だった。度重なる子供のトラブルが解決 2016.03.22 Kが起こしたトラブル 私にはM(小6)とK(小4)の2人の子どもがいます。 Kが1年生の2学期のことです。ある日、何だか落ち込んだような顔をして、学校から帰ってきました。 その時、電話が鳴りました。 「今日、Kくんがお友… 続きを読む 同じテーマの記事 舌ガンになった夫――ガンの原因は食べ物だと思っていたのに 2015.07.25 Mさん(50代・女性) この記事は隔月発刊の機関誌「ザ・伝道」第126号より転載し、編集を加えたものです。 夫が舌ガンに 「舌ガンだそうだ……すぐ手術しなければいけないらしい」 「口内炎じゃなかったの!?」 病院から帰宅した夫の報告に、私は呆然… 続きを読む 同じテーマの記事 結婚なんて、と思っていた私が幸せな家庭を手に入れた 2015.07.11 Yさん(40代・女性) この記事は隔月発刊の機関誌「ザ・伝道」第130号より転載し、編集を加えたものです。 結婚に消極的だった私 わが家は、夫と小学生の娘2人、私の4人家族。いつも子供たちの元気な声が響いています。 独身時代の私は、結婚に消極的… 続きを読む 同じテーマの記事 DV夫から逃げ出した子持ちの私が再婚して幸せになるまで 2015.07.04 Mさん(30代・女性) この記事は毎月発刊の機関誌月刊「幸福の科学」第255号より転載し、編集を加えたものです。 準備もないまま結婚・妊娠 私は、23歳のときに会社で知り合った男性と、両親の反対を押し切って結婚しました。 そして妊娠を理由に、ほ… 続きを読む 同じテーマの記事 熟年離婚の危機を乗り越えて――信仰の道を歩んで夫婦円満に 2015.04.24 Cさん(60代・男性) この記事は毎月発刊の機関誌月刊「幸福の科学」第244号より転載し、編集を加えたものです。 「別れてしまえばすべて解決するのではないか」 私が教師として勤めていた職業訓練校を定年退職したころから、妻の態度がよそよそしくなっ… 続きを読む 同じテーマの記事 病弱な夫を責めている自分に気づけた精舎修行 2015.03.06 Rさん(60代・女性) この記事は毎月発刊の機関誌月刊「幸福の科学」第246号より転載し、編集を加えたものです。 ボランティアは元気の源 私は、正心館で料理や作務のお手伝いをしています。不思議なんですが、ボランティアをすると心も体も軽くなって、… 続きを読む 同じテーマの記事 結婚で心のステージ・アップ 2014.09.12 Fさん(30代・女性) この記事は毎月発刊の機関誌月刊「幸福の科学」第248号より転載し、編集を加えたものです。 カラ回りする気持ち 私は20代のころから「将来は結婚して、幸せな家庭を作りたいな」と思っていました。でも、理想とは裏腹に、結婚生活… 続きを読む 同じテーマの記事 亡き妻が教えてくれた「あの世は絶対にあるよ」 2014.07.05 Kさん(40代・男性) この記事は毎月発刊の機関誌月刊「幸福の科学」第230号より転載し、編集を加えたものです。 40歳の若さで亡くなった妻 数年前、5人の子供と私を残して、妻のHが40歳の若さで、がんで亡くなりました。もし信仰がなかったら、私… 続きを読む 同じテーマの記事 暴れ狂うDV夫が信仰で変わった! 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