息子のアトピーとの闘いの日々から抜け出せた! 2014.07.19 Cさん(女性) Tweet この記事は毎月発刊の機関誌月刊「ヘルメス・エンゼルズ」第135号より転載し、編集を加えたものです。 生後2カ月でアトピーに 長男のSは、生後2カ月頃から、目の回りや口もと、わきの下、ひざの裏などに赤い発疹が出はじめました。近くの小児科で診てもらったところ、「アトピー性皮膚炎」と診断されました。私は大きなショックを受けました。 ちょうど世間ではアトピー性皮膚炎が注目されている時期で、何かと話題に――。「アトピーは治りにくい」「ステロイド軟膏は副作用が怖い」「アレルギーの原因は特定しにくい」など、テレビや新聞でもよく取り上げられていたのです。 「これは大変なことになった」と思いました。 泣きたいような毎日 病院からは、一般的な軟膏と、効き目の強いステロイド軟膏を処方されましたが、一時的にはよくなっても、またすぐに出てきます。 「ああ、やっぱり……。アトピーは簡単には治らないんだ……」 かゆみと痛みで泣きぐずる長男をあやしながら、私自身もいつ治るのか不安でたまらず、泣きたいような気持ちで毎日を過ごしました。 そんな日々は、Sが2歳になり、3歳になっても続きました。 あれもこれも試したけれど…… 幼稚園生になり、さらに小学校に通う頃になっても、Sのアトピーは治りません。私は、何とかして治してあげたいと躍起になりました。 アトピー治療で有名なお医者さんがいると聞けば、車で片道何時間かかっても通いました。近所のママから、「酸性水が皮膚にいいみたいよ」と聞けば、早速、イオン浄水フィルターを購入。「アトピーに効く」というものは、手当たり次第に試してみました。 毎日の料理にも気をつかい、アレルギーを起こしやすい食べ物は食材から外します。次第にわが家の食事は、肉や油物の少ない、祖父母世代のようなメニューが中心になりました。育ち盛りの息子たちには物足りなかったことと思います。 自分と息子を責める日々 そうするうちに、私は、Sにも下の2人の弟たちにも、めったに笑顔を見せない母親になっていました。心の中は、いつもアトピーに対する不安と焦りでいっぱいだったのです。 時おり、その不安がピークに達すると、「私のせいでSのアトピーは治らないんだ」とひどく自分を責めて落ちこみました。さらにその反動で、「あなたがアトピーだからお母さんはこんなに苦しいのよ」と、今度はSを責めてしまいます。 「これ以上お母さんを苦しめないで!」 そんな言葉をSにぶつけたこともありました。そういうことがあった後は、決まってSのアトピーが悪化するのです。 こうしてアトピーの症状は一進一退をくり返し、やがて、Sは中学生になりました。生後2カ月で発症してから、もう13年です。私の心の中に、「やっぱりアトピーは治らない」というあきらめが深く根づいていました。 不安と重荷を溶かした言葉 そんなとき、『復活の法』にこんな記述を見つけました。 「自分で自分が許せない気持ちを持っていると、それがどこかで病気となって現れてきます」(『復活の法』第2章より) これは自分のことだ、とハッとしました。 自分と息子を責め続け、湧き上がる不安に駆り立てられるように次々と治療方法を試してきたこの13年。けれども、不安と苦しみは募るばかりで、アトピーは消えませんでした。 しかし、次のページに書かれてある言葉が、私の長年の不安に明るい光を当ててくれたのです。 「自分もまた、仏が、この世に存在することをよしとされた人間なのだ。自分もまた、根源の神が光を与えられた存在なのだ、ということを忘れないでいただきたいのです」(『復活の法』第2章より) その時、私は自分を包み込んでくれる仏の大きな光を感じました。「大丈夫。仏の子である自分を信じて、さあ、幸せになりなさい」と、心の中からやわらかい声が聞こえます。13年間の不安と重荷が、あたたかい愛に溶かされていくようでした。 もう不安をまき散らさない 『復活の法』に出会ったことで、私ははじめて、自分自身が仏の子であると心から信じることができました。仏の子である私には、明るい未来を思い描き、実現していく力があると信じられたのです。 「同じようにSにも、仏と同じ性質が宿っている。運命を乗り越える強い心と、生命力が宿っているんだ――」 思い返せば、私はいつも家族に、「不安だ、不安だ」と叫び続けていたようなものでした。それがかえって子どもたちを不安にしていたのだと、はじめてわかりました。だから、もう「不安」をまき散らすのはやめようと思いました。そのかわりに、いつも明るく笑って「大丈夫!」と言うことにしたのです。 「大丈夫よ、S。アトピーは必ず治るんだから、大丈夫!」 自分がつかんだ安心感をSの心にも届けたいと思い、くり返し言いました。 「お母さん、最近ニコニコしてるよねー」と、次男のH。 「何かさあ、本当に優しいよねえ」と、三男のEもうれしそうです。 私が心を変えたことで、わが家がどんどん明るくなっていきました。 「お寿司を食べるぞ!!」 『復活の法』を読んでから2カ月が経った3月はじめ。Sの皮膚の変化に気づいた主人が、「ずいぶんよくなったなあ」と驚いて言いました。たしかに、Sのアトピーは目に見えてよくなりました。何よりも、本人が「ぼくは治る!」と確信しているのです。 そしてある日、Sが宣言しました。 「ぼく、絶対にアトピーを治して、4月になったらお寿司を食べるからね!」 Sは、お医者さんからたんぱく質の除去を指示されて以来、2年以上の間、大好物のお寿司を一度も食べていませんでした。 「じゃあ、4月になったらみんなでお寿司を食べようね」 そして、家族が心待ちにした4月1日。Sは念願のお寿司をみんなと一緒に食べました。「おいしい!」と幾つもお寿司をほうばったS。食べ終わった後も、アトピーはまったく出ませんでした。 「あなたは仏の子。だから安心して、自分を信じよう。未来を信じよう」―― 『復活の法』は、シンプルで力強い答えを、私たち家族に与えてくれました。こうして私たちは、苦しかったアトピーとの闘いの日々から抜け出すことができたのです。 この記事は、毎月発刊の機関誌月刊「ヘルメス・エンゼルズ」第135号より転載し、編集を加えたものです。 教育・子育て,月刊「ヘルメス・エンゼルス」,病気・事故 関連リンク 幸福の科学機関誌 月刊「ヘルメス・エンゼルズ」 『復活の法』 同じテーマの記事 中学受験を控えた娘が勉強しない! 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