落ち着きがなく問題児と言われた息子が変わった! 2014.07.03 Cさん(40代・女性) Tweet この記事は毎月発刊の機関誌「ヘルメス・エンゼルズ」第145号より転載し、編集を加えたものです。 問題だらけのダメな子 長男のTが小学校3年生の2学期のことでした。 担任の先生から、授業中に隣の子をつついてけんかになるなど、勉強のさまたげになり、困っているという連絡がありました。その上、宿題などの忘れ物も多く、注意されても先生に謝らないというのです。 すぐには信じられませんでした。家では受け答えもできていたし、夕食後は毎日机に向かっていたので、当然宿題をやっていると思っていました。連絡を受けてから、息子の様子を注意深く見ていると、机に向かっていてもマンガを読んでいたり、外で私と一緒の時にも、近所の人に話しかけられて返事をしないことがありました。 「早く宿題しなさい!」「先生の話、聞いてたの?」 「話しかけられたら返事しないと失礼でしょ!」 それからは、毎日同じようなことで叱ってばかり……。注意すればするほど、Tは「できない!」と泣き出してしまいます。 (何度言っても直らないし……。ほんとにTはダメな子だわ) 先生からは、その後も何度か注意の電話がありました。私は、とにかく「悪いところは直さなければいけない」という思いでいっぱいでした。 仕事に育児に忙しい毎日 私は家計を上手にやりくりしたいと思い、息子を出産後、フィナンシャルプランナーの勉強を始めました。資格を取り、長男が5歳の時に開業。その間に、長女を出産しました。 開業前は息子に絵本を読んであげたり、勉強をみてあげたりしていたのですが、そんな時間もなかなかとれなくなりました。 小学校入学後は、仕事も順調で私自身の勉強もこれまで以上に必要になり、保育園への娘の送り迎えや家事、学校行事への参加で毎日が手いっぱいでした。そんな中で、宿題をみたり、ランドセルの中のチェックなど、手間のかかることがどんどん後回しになっていきました。 息子が3年生になると、仕事が夜中までかかり、翌朝一人で朝食をとらせて、登校させることが何度もありました。 でも、自宅兼事務所なので、目の届く距離に子どもたちがいるという漠然とした安心感もあって、ついつい何でも子ども任せにしていたのです。 魂の本質が善であると信じる! 息子は幸福の科学の仏法真理塾「サクセス№1」(※)に通っています。私は、こちらでも周りに迷惑をかけているのではないかと心配で、講師に相談に行きました。 「息子が騒いだりしていませんでしょうか。学校でもちゃんとできなくって……」 「人の迷惑になることは、直さなければいけませんが、だからといってTくんの本質がダメということではないんですよ。私たちは、未来の日本を担う人材として、彼にも期待しているんです」 優しく語る講師の言葉に思わずハッとしました。 「Tくんがみんなと協調できるように、私たちも一緒に教育していきたいと思っています。でも、一番は、お母さんがTくんの魂の本質が善であると信じてあげることですよ」 幸福の科学では、魂の本質は善であり、それぞれの魂は、新しい経験を積むために転生輪廻を繰り返していると教えられています。 それなのに、私は息子の悪い面やできないことを叱ってばかりいるうちに、「親の言う通りできない=この子はダメな子」という見方をしていたのです。 (私は、Tの悪い面しか見ていない……) ※仏法真理塾「サクセス№1」とは、信仰教育の機関として、信仰教育・徳育にウエイトを置きつつ、基礎学力の充実、応用学力の形成にも力を注いでいます。 「Tくんは素晴らしい魂」 その晩、私は静かに自分の心を見つめてみました。すると、ゲームをしている息子を見て、「宿題もやらないで!」と、反射的に怒ろうとしている自分の姿が浮かんできました。 体にギュッと力を入れ、身構えるTの姿――。 その時の私は、息子が宿題をやっていないと頭から決めつけていました。 (私は、Tに対して、いつも否定的に見ている。講師がおっしゃったのは、このことなんだ) これまでの私は、何回も同じことで注意させる息子にいつもイライラしていました。でも、考えてみれば、本来なら親が教えなければいけない勉強の習慣やあいさつなどの基本を、息子にきちんと教えたことがなかったのです。 私は自分の仕事を常に優先していました。 (教えられていないのに、できないと責められるのは辛かったよね……) 幸福の科学の『生命(いのち)の法』という本に、「各人が持っている生命は、輝きを放ち、仏や神といわれる存在へと自分自身を高めていく可能性を持っています。人間は、教育によって、訓練によって、修行によって、悟りによって、そういう高みへと上っていく可能性を持っているから偉大なのです」と書かれています。 (親は子どもの可能性を忘れたり、諦めたりしてはいけない。親の大切な仕事は、子どもの魂を信じ、そのよさを発見することなんだ) 私は、本気で自分を変えたいと思いました。 (「Tくんは素晴らしい魂だ」って、お母さん信じるね。いい所をいっぱい見つけてあげよう) 息子の心と接する努力を始める 私は、母親として何ができるかを考え、努力していきました。 まず、仕事がどんなに遅くなっても、子どもたちより早く起きて朝食を作り、注意する時は、否定的な見方や考え方にならないよう気をつけながら話しました。また、忙しくても毎日必ず20分間は勉強をみてあげようと決め、その時間を作り出しました。そして、忘れ物をなくすために、先生の言うことをメモすることを、根気よく繰り返し言い聞かせていきました。 息子が先生に謝れないことに対しても、以前の私なら真っ先に「どうして言えないの!」と叱っていましたが、じっくりと理由を聞いて解決することができました。 「先生に謝れないのは、どうしてなの?」と問いかけ、息子の返事を待ちます。 「恥ずかしいから……」と息子。 「じゃあ、手紙でなら謝れる?」 「うん、やってみる」 こんなふうに、息子の気持ちに沿い、短い時間であっても、息子の心ときちんと接していくことを第一に心がけていきました。 見えてきた息子の良さ (Tくんは記憶力が良いし、好きな本は何回も読んで継続力がある。それに家のお手伝いや妹の面倒もよくみてくれて、私を支えてくれている) 少しずつ、それまで気にも留めていなかった息子の良さが私にも見えてきました。「こんなにもいい子だったんだ」と温かな気持ちがあふれてきて、子どもたちのために仕事を始めたという、私の初心を思い出させてくれました。 息子は授業態度も落ち着き、先生からの注意も少なくなりました。先日は「ちゃんと謝れましたよ」と先生から連絡がありました。 これからも息子の素晴らしさをたくさん発見して、息子の良さを伸ばしてあげたい。そのためにもみんなと協調できるようにきちんとした鍛練を積ませてあげたいと思っています。 この記事は、毎月発刊の機関誌「ヘルメス・エンゼルズ」第145号より転載し、編集を加えたものです。 教育・子育て,月刊「ヘルメス・エンゼルス」,親子関係 関連リンク 『子どもにとって大切なこと―強くたくましく生きるために』 月刊「ヘルメス・エンゼルズ」 同じテーマの記事 中学受験を控えた娘が勉強しない! 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