不登校の経験は、かけがえのない宝物。 2013.10.08 Yさん(10代・女性) Tweet この記事は、毎月発刊の「ヤング・ブッダ」第19号より転載し、編集を加えたものです。 みんなの前で叱られたショック 「何で宿題をやってこなかったの」 小学5年の2学期の初めごろ、私は夏休みの宿題を出せず、クラスのみんなの前で先生に叱られました。 当時、学級委員長でもあった私は、恥ずかしさでいっぱいになりました。 しかも、宿題を忘れた子は、提出するまで黒板に名前が書かれました。 みんなの前で叱られたショックのせいかもしれません。 その後私は、アレルギー性のぜんそくを発症して入院。 1週間ほどで退院できましたが、再び登校すると、黒板には相変わらず、私の名前は書かれたままでした。 「みんなから、私、どう思われているんだろう……」 私は、周りの目がとても気になり出し、教室に入るのもつらくなりました。 そのうち、朝学校に行こうとすると、気だるさや頭痛、腹痛に襲われるようになりました。 結局、私はそのまま不登校になってしまったのです。 このまま休んでいたらダメだ 中学に入ってからも、私は不登校の状態が続きました。 そんな私を心配した両親は、「フリースクールに行ってみないか」と勧めてくれました。 そこでは、他の人の目を気にせず、マイペースで過ごせるので、私でも何とか通い始めることができました。 そんなある日、以前から両親が信者だったため、幸福の科学の支部長が訪ねてきました。 「何かお説教でもされるのかな」 声をかけてくれた支部長に対して、最初は身構えていた私。 でも、会話をしていくうちに、私のことを心配してくれていることが分かり、少しずつ打ち解けていきました。 「どうせ、学校に行っても、いいことなんてひとつもないし……」 「つらいだろうね。でも、いつまでも逃げていちゃダメだよ。今度、支部に来て、自分の気持ちを整理してみるといいよ」 苦しい気持ちを分かってくれたのがうれしくて、その後、私は母が支部に行く時、ついていくようになりました。 支部で御法話を聴いたり、経典を読んだりしているうちに、幸福の科学の教えに興味を持ち始めました。 「私ってやっぱり逃げているのかもしれない。この教えを学べば、少しは強い自分になれるかな」 は今の自分を何とか変えたいと思い、幸福の科学に入会しました。 その時頂いた『正心法語』を、家に帰って、さっそく読んでみると、私の気持ちに不思議な変化が表れました。 なんだか心が落ち着いてくるのです。 その後、私は毎日お祈りをするようにしました。 すると、「このまま休んでいたらダメだ」という気持ちがフツフツと込み上げてくるようになり、2年の3学期から保健室登校ができるまでになりました。 不安を乗り越え、高校に合格! 中学3年になると、私も受験勉強を強く意識するようになりました。 しかし、まわりの子たちが、「推薦入学が決まった」とか、志望校についての話をしているのを聞くと、途端に不安な気持ちになってしまいました。 勉強していても、心の中で「どうしよう、どうしよう」という思いがグルグル回ります。 教科書を開いていても内容が入ってきません。 夜も眠れず、目を閉じても不安な気持ちばかり浮かんできます。 ある日、「受験するの、やめる」と私は両親に伝えました。 そして、今の中学校ではどうしても落ち着かないので、12月から、またフリースクールに通うことにしました。 「また逆戻りだ。なんでうまくいかないんだろう」 悔しくて、涙が込み上げてきました。 そんな落ち込んでいる私に対して、両親は経典『光よ、通え』の「不退転の時」を読むことを勧めてくれました。 「――あなたの人生において、いくたび不退転の時があったか。私はそれを問う。『今がその時だ』と答える人よ、私もあなたの仲間だ」 つらくなると、私は何度もこの経典を読んだり、書き写したりしました。 すると、不安や焦りの心がおさまってきます。 さらに、集中できなかった受験勉強に取り組む意欲が湧き、毎日コツコツと勉強できるようになりました。 その結果、3学期からは中学校にも登校できるようになり、志望校に無事合格することができたのです。 生徒会長として学校に恩返しを 高校入試に成功して、私は「自分もやればできるんだ」という自信がつきました。 そのおかげで、高校では、前のような不安を感じることなく、普通に登校することができました。 そうは言っても、私は学校生活に慣れていないので、授業についていくのは一苦労でした。 そこで、中学の勉強内容を友だちに教わったり、分かりやすい参考書を活用したりするなど、自分なりの工夫をしました。 すると、クラスメイトと同じペースで勉強するコツを徐々につかみはじめ、授業についていけるようになりました。 勉強について少し自信がついてくると、生徒会の活動にも興味が湧いてきました。 「私を受け入れてくれた学校に、何か恩返しがしたい」という気持ちで選挙に立候補すると、自分でも驚いたことに、生徒会長になることができました。 生徒総会や各行事の企画、運営など、学校生活をよりよいものにするために、毎日頑張るようになりました。 不登校を克服できた経験は、かけがえのない私の宝物です。 将来、私と同じ問題で困っている人にアドバイスできるよう、さらに勉強を頑張りたいと思います。 この記事は、毎月発刊の「ヤング・ブッダ」第19号より転載し、編集を加えたものです。 いじめ・不登校,学生・青年,月刊「ヤング・ブッダ」,逆境・スランプ 関連リンク 正心法語について 同じテーマの記事 ご近所づきあいに負けず、娘のいじめを円満解決 2016.03.22 この記事は毎月発刊の機関誌「ヘルメス・エンゼルズ」第144号より転載し、編集を加えたものです。 娘(F)からの告白 長女のFが小学校2年生になってしばらく経った頃、毎日一緒に学校に通っているお隣のA子ちゃんとの関係がうま… 続きを読む 同じテーマの記事 いじめを完全解決に導いた「悪霊撃退祈願」 2015.07.17 Hさん(20代・女性) この記事は毎月発刊の機関誌「ヤング・ブッダ」第40号より転載し、編集を加えたものです。 いじめグループのいる重苦しい教室 私が中学2年の時のことでした。女子生徒の間で、ターゲットが次々と変わっていく陰湿ないじめが始まり、… 続きを読む 同じテーマの記事 息子を支えた「ネバー・マインド」(幸福の科学の不登校児支援スクール) 2014.11.07 Tさん(30代・女性) この記事は毎月発刊の機関誌月刊「幸福の科学」第255号より転載し、編集を加えたものです。 不登校児支援スクール「ネバー・マインド」 幸福の科学では、不登校の親子を支援するため、フリースクール「ネバー・マインド」を開設して… 続きを読む 同じテーマの記事 高校生のいじめを親と教師で解決 2014.07.02 Sさん(40代・男性) この記事は毎月発刊の機関誌月刊「幸福の科学」第242号より転載し、編集を加えたものです。 長男の心の叫び 数年前のある日曜日。居間でくつろいでいると、「お父さん、ちょっと相談が……」と高校1年の長男が来ました。顔には精気… 続きを読む 同じテーマの記事 いじめを乗り越えて 2014.05.16 Iさん(10代・女性) 中学・高校時代にいじめを経験しました。 私の通う学校は荒れていて、強い女の子から目をつけられた私はいじめられるようになり、知らない子からも「死ね」と言われていました。 そのころの私はネガティブで人としゃべられなくなってい… 続きを読む 同じテーマの記事 不登校だった僕がクラスのリーダーに! 2014.04.30 (幸福の科学学園・関西校 中学2年生男子) この記事は、毎月発刊の機関誌「ヘルメス・エンゼルズ」第218号より転載し、編集を加えたものです。 以前通っていた中学校の雰囲気が合わず、中1の時、学校に行けなくなってしまいました。 でも、「幸福の科学学園でなら変われるか… 続きを読む 同じテーマの記事 NEVER GIVE UPの精神が私を成長させた! 2013.12.20 Kanaさん(20代・女性) この記事は、毎月発刊の機関誌「ヤング・ブッダ」第121号より転載し、編集を加えたものです。 最初のアメリカ留学でまさかの事態に 私が初めて留学をしたのは、高校2年生の8月のことです。約1年間、アメリカ・ウィスコンシン州… 続きを読む 同じテーマの記事 いじめに負けない! 幸福の科学の教えを信じて耐え抜いた娘 2013.11.30 Tママ(女性) この記事は、月刊「ヘルメス・エンゼルズ」第133号より転載し、編集を加えたものです。 駅の駐輪場での出来事 娘のTがいじめに遭っていると私が知ったのは、最初のいじめがあってから半年も経った頃でした。その間、娘は一人でい… 続きを読む 同じテーマの記事 いじめ、不登校、非行……私が立ち直るまで 2013.11.30 Mさん(20代・女性) この記事は、隔月発刊の「ザ・伝道」第120号より転載し、編集を加えたものです。 私はいま一児の母です。10代のとき、私は不登校や非行など荒れた生活をしていました。そんな私が、立ち直ることができたのは、仏法真理と家族の励… 続きを読む 同じテーマの記事 娘の不登校の危機を乗り越えた体験談 2013.10.03 Sunさん(女性) この記事は、毎月発刊の「ヘルメス・エンゼルズ」第117号より転載し、編集を加えたものです。 「学校に行きたくない」「行きたくても行けない」――。 もしも、わが子がある日突然、不登校になってしまったら……。 今回は、子ども… 続きを読む 同じテーマの記事 「いじめ」をなくすキーワード 2013.05.24 Mさん(50代・女性・東京都) 『太陽の法』に出会って 幸福の科学の教えに出会ったのは、結婚して5年ほど経った頃でした。 独身時代は商社勤めで、朝早くから夜遅くまで働く日々でしたが、楽しい仕事に生きがいを感じていました。 ところが、結婚して専業主婦にな… 続きを読む 同じテーマの記事 「何があっても大丈夫!」逆境をバネに 2013.03.28 みさきさん(10代・女性・東京都) 小学5年で自宅に引きこもり、自殺を考える日々 父と母が昔から幸福の科学の会員でした。 私も幼い頃に入会していましたが、当時は信じていませんでした。「こうあるべき」という気持ちが自分を縛っている感じがして嫌だったのです。 … 続きを読む 同じテーマの記事 不登校を乗り越えて 2012.10.04 たいしょうさん(10代・男性・東京都) 自分が不登校になった理由は、小学校~中学校のイジメが原因でした。 当時の心の状態は、不幸を愛している傾向にありました。 常に自分が悲劇の主人公の様にしており、自己イメージも相当低く、毎日が本当に辛かったです。 しかしある… 続きを読む 同じテーマの記事 私は、信仰心で変わった 2012.10.03 まゆこさん(10代・女性・東京都) 自分が不登校になった時は、自律神経の病気で、家の周りを歩くのも困難でした。 その時の心の中は、常に不安や恐怖心、自己憐憫(じこれんびん)などがいっぱいで、いつも最悪な自分をイメージしていて、何かやろうという意欲は、全く起… 続きを読む