奇跡の雲水修行で鬱(ウツ)から脱出! 2013.12.03 Uさん(50代・男性) Tweet この記事は、月刊「幸福の科学」第249号より転載し、編集を加えたものです。 重度の鬱(ウツ)病と診断されて 私は、11年にわたり、鬱(ウツ)病を患いました。発病したのは40歳の時。大手証券会社を辞め、キャリアアップのために公認会計士を目指して勉強を始めた矢先のことでした。 「早く結果を出さなければ……」 自分を追いつめるかのように、深夜まで勉強、勉強、勉強……。ある朝、気づいたら布団から体が動きません。起き上がろうとしても、まったく気力が出てこないのです。 次の日、やっとの思いで精神科へ行くと、重度の鬱病と診断されました。それからは、部屋にこもって薬づけの毎日でした。抗鬱剤と睡眠薬を飲み続け、体はいつもだるくて重い……。 ある時は、うつろな意識のまま首に縄をかけようとした瞬間、隣の部屋の物音で「ハッ」と我に返ったこともありました。本気で自殺を考えるくらい、とにかく苦しかったのです。 症状が軽くなって会社勤めを始めても、鬱が再発して1年も続けられません。「鬱は一度かかると一生治らない」と世間で言われているのを聞くと、「死ぬまでこんな生活を続けるのか……」と、いい知れぬ悲しさがこみ上げました。 ふつうの生活がしたい 知人のすすめで、44歳のときに幸福の科学に入会しましたが、教えを学ぶ気も起きず、鬱状態は続いていました。 そんな私も、幸福の科学で知り合った妻と45歳で結婚しました。優しい人柄で、私が仕事を突然辞めても文句ひとつ言わず、私の分まで働いて家計を支えてくれる妻。それに比べて、自分はふつうの人間として生きるのもままならず、夫としての責任を果たすことすらできない……。 「こんな自分はもうたくさんだ」 なんとか鬱病を治して、ふつうの生活がしたい。夫として、一人前に働けるようになりたい――そう思い続けていたとき、幸福の科学の月刊誌に載っていた「雲水(うんすい)修行」の記事に目がとまりました。精舎で掃除などをしながら心を見つめる修行をするものです。 「これで自分を変えられるのでは……」 妻にもその記事を見せると、「あなたは自分のことで頭がいっぱいだから、この雲水修行で今までの人生を振り返ってみるといいかもしれないわね」と賛成してくれ、私はすぐに東京正心館へ申し込みに行きました。 個人プレーをやめる 私は、3カ月の週末雲水修行に入りました。初めは、症状が現れるのが怖くて、薬を持参しました。朝から頭はぼーっとした状態で、作務を始めます。体がきつくても、 「週に一度の修行だ。これだけは必ずやりきろう」と自分に言い聞かせました。 トイレ・宿処・お風呂……。几帳面な私は、まるで仕事のノルマのように、かたっぱしから作務をかたづけます。効率的な動線や歩数まで計算して、時間内に確実に終わらせるよう努力しました。しかし、ある日講師の方からこう言われたのです。 「Nさん、一生懸命やって下さってありがとうございます。でも、完璧にやろうとは思わないでください。ノルマではなく、心を見つめる修行ですから」 「それじゃあ、最後まで終わらなくてもいいんですか?」 「いいんですよ。ほかの人がかわりにやることもできますから。ゆっくりでいいんですよ。それがNさんの修行ですから」 そうは言われても、あまり気を抜くことができず、ひたすらがんばっていました。そんなある日、こんな言葉が心に浮かんできたのです。 「もう、自分を許しなさい。これ以上力を入れなくてもいい。力を抜いて、仕事を少し減らしたとしても、誰もお前に対して評価を変えたりしない」 ハッとしました。私が何事も完璧にやろうとしたのは、周りの評価を求めていたからか……。これではいけないと思い、完全に個人プレーでやっていたのを、少し力を抜いて、仲間とともにチームワークで進めていくよう努力しました。 雲水仲間と話すのも、初めは緊張しました。自分のように悩んでいる人など、いるはずがないと思っていたからです。しかし、話を聞いてみると、先輩会員の方でも仕事や家庭のことでいろいろと悩んでいて、それと格闘しながら雲水修行をしていることが分かったのです。 「私は一人じゃない……」 だんだん心がやわらかくなり、仲間と気さくに話すこともできるようになりました。 愛を与えるって……? また、雲水修行を始める時に決意したのが、仏法真理の経典を毎日真剣に読むことです。そのなかで私がいちばん心に残ったのは、「与える愛」の教えです。初めは、人に愛を与えるといっても、何をどう与えたらいいのか、よく分かりませんでした。 「何かを与えたら自分は損をするだけじゃないか……」 そう思っていたからです。しかし、作務(さむ:掃除などをとおして心をみつめる修行)をするときも、礼拝堂で祈っているときも、全身で感じるのは「仏が私を見守っていてくださる」という何ともいえない安心感でした。 「こんな自分でも、仏は応援してくださっている。仏の愛に応えて自分もがんばろう」 愛を求めていた私が、与える心をもつことは、生き方をぐらっと正反対に向けるようなものですから、そう簡単にはいきません。でも、この傾向性を変えない限り、鬱は治らないと思いました。 少しずつですが、「次にこのトイレを使う方に気持ちよく使ってもらえますように……」と愛の思いで磨き込むことで、うれしさを感じられるようになりました。そして、人のために愛を与えるほど、仏からいただく光の量が増し、幸福感が増していく――愛が循環することの素晴らしさを、日々実感していったのです。 3カ月経つ頃には、もう薬がいらないくらい回復していました。 もう、再発させない! そして雲水修行最後の日、私は支えてくれた妻や法友、講師の方々に祝福の拍手をいただきました。途中であきらめそうになっても、続けることができたのは、みんなの励ましがあったからです。 「ほんとうにありがとうございました……」 心をこめて礼拝室でご本尊に拝礼し、3カ月の雲水修行を終えました。それから2年近く経ちますが、薬や病院とは無縁になり、毎日元気に会社へ通っています。 この体験が、鬱病で苦しむ方々のために少しでもお役に立てれば幸いです。 この記事は、月刊「幸福の科学」第249号より転載し、編集を加えたものです。 スピリチュアル体験,月刊「幸福の科学」,自殺・鬱(ウツ),逆境・スランプ,雲水 関連リンク 幸福の科学 精舎 同じテーマの記事 戦後70年 亡き戦友に捧げる祈り 2015.08.13 Jさん(80代・男性) この記事は隔月発刊の機関誌「ザ・伝道」第210号より転載し、編集を加えたものです。 雲の彼方に 「先に逝った戦友たちよ。今から俺も、そこに行くぞ」 1945年7月25日。当時19歳だった私は、「隼(はやぶさ)」の愛称を持… 続きを読む 同じテーマの記事 悪霊に悩まされていた私を救った教え 2015.02.17 Nさん(30代・男性) この記事は隔月発刊の機関誌「ザ・伝道」第108号より転載し、編集を加えたものです。 暗い家庭から逃げるように外で遊び回る いまから20年ほど前のことです。 10代半ばの私は、よく深夜まで外で遊んでいました。友だちとロック… 続きを読む 同じテーマの記事 教師の本気は生徒に通じる! 2014.11.21 Tさん(50代・女性) この記事は毎月発刊の機関誌月刊「幸福の科学」第242号より転載し、編集を加えたものです。 学校崩壊のクラスが再生! 教員現役時代、私が勤めていたのは、地域トップの高校として知られる公立の伝統校でした。入学してくる生徒は中… 続きを読む 同じテーマの記事 亡き妻が教えてくれた「あの世は絶対にあるよ」 2014.07.05 Kさん(40代・男性) この記事は毎月発刊の機関誌月刊「幸福の科学」第230号より転載し、編集を加えたものです。 40歳の若さで亡くなった妻 数年前、5人の子供と私を残して、妻のHが40歳の若さで、がんで亡くなりました。もし信仰がなかったら、私… 続きを読む 同じテーマの記事 暴れ狂うDV夫が信仰で変わった! 2014.06.06 Tさん(40代・女性) この記事は隔月発刊の機関誌「ザ・伝道」第151号より転載し、編集を加えたものです。 家庭の平安を取り戻すまで 飛び交う罵声、壊される壁。家庭が荒れ、私は20年以上に渡って、心安まらない日々をすごしていました。 我が家が平… 続きを読む 同じテーマの記事 夫の死の悲しみを乗り越えて「あなた、天国でまた会いましょう」 2014.06.01 Kさん(40代・女性) この記事は、隔月発刊の機関誌「ザ・伝道」第150号より転載し、編集を加えたものです。 夫の死の悲しみを乗り越えて 「あなたが天国に旅立ってから、もうずいぶん経ちましたね。私も2人の息子たちも元気にすごしています。あなたも… 続きを読む 同じテーマの記事 先祖供養大祭のなかで心に聴こえた懐かしい声 2014.05.13 Oさん(70代・女性) この記事は、毎月発刊の機関誌月刊「幸福の科学」第259号より転載し、編集を加えたものです。 長年つれ添った愛する夫との死別 今から数年前のことです。長年つれ添った夫の大腸がんが発覚。その後、手術を受け、闘病生活を送ること… 続きを読む 同じテーマの記事 アルコール依存症、幻聴から人生立て直すことができた 2014.04.27 Tさん(男性・40代) この記事は、隔月発刊の機関誌「ザ・伝道」第129号より転載し、編集を加えたものです。 アルコール依存症 「Tくん……君、アル中やで」 今から10年以上前のことです。ある日、職場の同僚がしんみりとした口調で忠告してくれまし… 続きを読む 同じテーマの記事 年末に仕事の疲れを癒せました! 2013.12.28 たまちゃん(30代・女性) 年末に心を見つめ直したくて、幸福の科学の仙台正心館で、『想念のコントロール訓練』研修を受けてきました。受けたてほやほやで、体験談を書いています。 はじめ、仕事に疲れてネガティブな気持ちでいっぱいだったのですが、大変素晴ら… 続きを読む 同じテーマの記事 いじめ、不登校、非行……私が立ち直るまで 2013.11.30 Mさん(20代・女性) この記事は、隔月発刊の「ザ・伝道」第120号より転載し、編集を加えたものです。 私はいま一児の母です。10代のとき、私は不登校や非行など荒れた生活をしていました。そんな私が、立ち直ることができたのは、仏法真理と家族の励… 続きを読む 同じテーマの記事 末期がんの母に起こった本当の話 2013.10.31 ひじきさん(20代・女性・香川県) 私は、友人に幸福の科学の世界観を伝えるときは、いつもこの話をします。 あの世がないわけないでしょ、と。 実話だからこそ、みんな「そういうことってあるんだ」と納得するのだと思います。 寝ていた母が突然叫びだす 私が、あの世… 続きを読む 同じテーマの記事 会社大発展で、無限の富と豊かさを! 2013.04.12 Hさん(50代・女性・北海道) 新しい生活、仏法真理との出会い 私と主人が結婚したのは、主人が24歳、私が23歳のときのことです。同じ地質調査の会社で、彼は、地質調査の技術者、私はデータ処理などの仕事をしていました。 結婚後は子宝にも恵まれ、「パパ、行… 続きを読む 同じテーマの記事 守護霊が教えてくれた仏陀再誕の真実 2013.01.05 Ronaldさん(20代・男性・福岡県) 私が幸福の科学に入ったきっかけは、知り合いが真理の話をしてくれたことでした。対人関係で悩み、知人に相談したところ、幸福の科学の話をしてくれたのです。 入会した当初は、「なんとなく、成り行きで三帰した」という感覚だったので… 続きを読む 同じテーマの記事 伝道が生きがいになったきっかけ 2012.11.12 Hさん(20代・女性・栃木県) 私は、今この教えを世界中の人に伝えたいと思い、伝道活動に、自分のできるだけの時間使っています。 英会話レッスンに行きながら、聞いて下さいとお願いして、英語で、幸福の科学の教えをお話する時間をつくってもらっています。地域の… 続きを読む